つれづれマンガ日記 改

マンガをテーマに、なんとなく感想。レビュー、おすすめ、名作、駄作、etc

竹光侍

癖のある画風に、個性満点の世界観と、
好き嫌いが二極化する「松本大洋」だが、
登竜門としてオススメするなら、
ピンポンも捨てがたいが、この作品をお勧めしたい。

ある日、貧乏長屋に突然あらわれた不思議な侍、
「瀬能宗一郎」と、その侍に興味を持つ少年「勘吉」。
侍の心と行動に魅せられて、次第に彼の周りは人が集まりはじめ。。。

原作つきの分、一連の松本大洋作品の中でも
確実にわかりやすい部類の作品だ。

また、マンガには連載より単行本で読んだほうが
確実に面白い作品があり、本作はそれにあたる。

そのあまりに異質な画風と内容に、
連載時はついつい読み飛ばしてしまっていたが、
改めて単行本で読むと、その完成度の高さに驚嘆させられる。

全8冊。読み終われば確実に心に残る傑作だろう。
手塚治虫文化賞マンガ大賞は、伊達ではない。

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