一時期話題になった本作を今更ながら読了。
サッカーマンガというより、一人のプロサッカー選手の
人生に関わった登場人物達を描いたオムニバス形式の
ヒューマンストーリーという構成の本作。
特に、序盤の面白さは抜群で、
ストレートすぎるほどの感動作品として完成されている。
ただ、人気が出てしまったせいか
中盤からは若干間延びしている感が否めなく、
最終2話は個人的には完全に蛇足だった気がする。
また、最終話の手前のヒロインとの物語の結末は、
めぞん一刻の「桜の下で」とあまりに類似しているので、
作者「中村尚儁」のオマージュと捉えた方が良いだろう。
画力が高いわけではなく、サッカーシーンが素晴らしいわけでもないのに、
これだけ感動する作品を描ける、ネームの技術は素晴らしい。
作者の別作品も是非目を通してみようと思う。
1/11 じゅういちぶんのいち コミック 全9巻完結セット (ジャンプコミックス)
- 作者: 中村尚儁
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2014/07/04
- メディア: コミック
- この商品を含むブログを見る