ベテランが自分の持つマンガ力のままに、
哲学的なテーマを奔放に描くと、
ここまで作品がとっ散らかるのかとある意味、驚愕する作品。
作者「槇村さとる」お得意の、働く女性をテーマにした作品で、
主人公「入江みどり」は人気アナウンサーとして、
キャリアの階段を登っていたが、メインキャスターの座を降板させられた事が
きっかけで、自分の人生を見つめなおす事になる。
そして、そこで出会うもう一人の女性「クロちゃん」
女性と仕事と恋愛とを描かせれば、
国内トップクラスの安定感を持つ作者なので破綻はしていないのだが、
とにかく物語の構成が奔放。
ひたすら色々あって全3冊で完結する。
これだけ奔放でも、なんでもありえる人生の作品として見ると、
間違ってはいないのだから、やはり腕前は凄い。
さらっと読める作品なので、お時間があればどうぞ。