裏サンデーで話題になった「伊勢ともか」が描く本作を読了。
Amazonでのレビューも非常に高く、
プレミアがついてしまった本作だが、
選んだテーマと設定は非常に面白くその点は評価できる。
また、絵のレベルは決して高くはないのだが、
序盤の進撃の巨人が魅せたような、
下手な絵が、作品世界と完全に一致しているという魅力があり、
結果的に人気が出たのも頷ける話だ。
反面、この手の若干哲学が入るような作品は、
青年マンガの得意技でもあるので、その手の作品を読み慣れていると、
少し物足りなく感じた側面もある。
ただ、少年誌を読んでいる段階で読む分には、
エンターテイメント性と哲学の融合が丁度良く、
全4冊という潔さも良いので、タイトルに魅かれた方は読んで間違いないだろう。