なかよし連載の少女マンガとしては、
完全にギリギリのラインを攻めた唯一無二のサバゲーギャグ少女マンガ。
この辺りのテーマ選びののセンスは、
流石に一度ヒット作を出した「松本ひで吉」だけの事はある。
学園内で絶大な人気を誇る「鳳美煌」に無理やりサバイバルゲーム部に勧誘された、
主人公「園川 モモカ」のサバゲーとの日々を描いたギャグ作品。
序盤こそサバゲーを多少やっているものの、
徐々に、キャラクターの日常を描くギャグ漫画に転換していったが、
その面白さとテンションが最初から最後まで変わらずに完結した点が素晴らしい。
連載期間的には霊媒先生の方が長かったが、
作品としての完成度と、13冊という丁度良い長さの完結を考えると、
この作品が現時点での作者の代表作と呼んで良いだろう。
可愛らしいキャラクターとは裏腹に、ひたすら続くギャグのギャップが面白い。
誰でも気楽に楽しめる作品である。