全1冊完結の、仕立て屋物語
「宇仁田ゆみ」が描くにしては珍しく、
天然で可愛らしさだけが取り柄な
おバカ主人公「ななこ」と、
仕立て屋の師匠「ヒラタ」の
ほんわかしたやり取りを描いた作品。
アマゾン等を見ると、
案外酷評が並ぶが、
このレベルの作者が描いたマンガなので、
面白くないという事は決してない。
むしろ、仕立てや裁縫の素人でも、
なんとなくレベルで、
その辺りが楽しめる作品になっている点は
流石のベテランである。
もちろん、この作者なら
もう少し面白くできなかったの、
と問われれば、その気持ちもわかるが、
作者にも軽い気持ちで
作品を描きたいときもあるだろう。
そんな、裁縫への憧れと、
のんびりした空気で、
作者がのびのびと書いていることが
良く伝わってくる良作である。
あまり考えすぎずに楽しむべし。