エホバの証人と思われる宗教を信じる
母親の元で育った作者「いしいさや」の物語。
やはり、伝えたいことがある人が描く作品というのは力強いもので、
画力やセンスとは全く別の次元で、
宗教勧誘を取り巻く環境の真実の一面を描いている。
近年では「高木かや」による、「カルト村で生まれました」等が、
同様のジャンルの作品だが、あの作品に比べると、
作者自身の時間軸が進んでないせいなのか、
まだまだ当時の感情や体験が生々しく、
良くも悪くも、まだ作者の苦悩が伺える。
SNSを通じ、個人が自身の経験した特異な環境をマンガにしていく事は、
今後も増えていくと思われるが、
良い意味で作者の精神の再生に役立ってくれると良い。
よく宗教勧誘に来る人の家に生まれた子の話 (ヤングマガジンコミックス)
- 作者: いしいさや
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2017/12/20
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