作品の締めが苦手な作者「東村アキコ」。
Amazonのレビューも悲惨なので、
避けていたのだが、最終巻をついに読了。
9巻前半で、まさかの無難エンドかと思わせながら、
いかにもなファンタジーハッピーエンドに落としてしまったあたりが、
この作品の限界であり、かつ、タラレバ世代の作者の限界なのだろう。
最終話の主人公の叫びは、まさに、
80年代のトレンディドラマを思わせたが、
本作のテーマを俯瞰してのメタフィクションであれば、仕方がない。
ただ、もっと投げやりに終わらせている作品も多いので、
レビューで酷評されるほど悲惨な状態ではなかった。
とりあえず、花形の連載が終わったので、
いくつか未完で放り出している作品を終わらせてほしいものである。