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つれづれマンガ日記 改

完結してる漫画をテーマに、なんとなく感想。 レビュー、評論、おすすめ、駄作、名作、etc

スローニン

青春作品の王者、「吉田聡」が描く大傑作。

著作の中では知名度は低いかもしれないが、
個人的には1,2を争う名作と捉えている。

過去、甲子園決勝戦でエラーを犯した
トラウマを引きずる浪人学生「ラッキュー」。

そんなラッキューの前に
突如現れた謎の大男「コッセツ」

なんでも屋を名乗るその男と、
何の儲けにもならない人助けを繰り返すうちに、
ラッキューは、次第に過去の自分と、
また「コッセツ」の過去と向き合うことになる。


これでもか、という程の熱い物語を無駄なく詰めて
全4冊(文庫版は3冊)で完結している本作は、
まさに青春作品の王道だ。


精一杯自分の感じるままに生きることで、
自分の探している何かを見つけ出す。


「自分探し」等という気楽な単語が存在しなかった80年代に、
既に、若者の悩み方を具現化していたその力量に、
青春の巨匠の底力を見せられた気がした。


「なんでも屋は素晴らしいですよ。
僕はあいつとつきあってきて、それだけは知ってます。」

ラストのラッキューのセリフは、何度読んでも感動させられてしまう。
傑作だ。

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