ファンタジー色が得意な作者
「喜多尚江」による作品。
呪いで子供の姿にされてしまった王子様が、
現代日本に携帯で転送されてくるという、
異色の設定で始まる物語だが、
全2冊と、十分な面白さが発揮される前に
完結してしまった印象である。
王子様の呪いを解くためには、
王の採点係に選ばれた女子高生
「永栄零」の力が必要という設定なのだが、
この辺りの設定がどうにも曖昧なため、
物語のカタルシスとなる場面がないまま、
終わってしまったのは残念。
王の採点係というサブタイトルは
面白かっただけに、
もう少し深堀りしてほしかった作品である。
KING MARKER -王の採点係- 1 (花とゆめコミックス)
- 作者: 喜多尚江
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2016/05/31
- メディア: Kindle版
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