高校の手品部を舞台にした
ラブコメ作品が、全3冊で完結。
手品部という設定は悪くなく、
そこに、アイドルを目指している
ヒロインが加入するという導入部分は良かった。
加えて、彼女の手品が実は超能力だったという
設定も、興味深いところだったのだが、
予想以上に、話が単なるラブコメから広がらず、
他に魅力的なキャラクターも登場しないまま、
早期の完結を迎えてしまった。
最終的には、ラブコメとしても
ストーリー漫画としても
中途半端な出来栄えに
終わってしまった点が非常に残念である。
作者「伊藤正臣」は、
特殊な女性キャラクターを中心に置いた
作品を描くタイプの作者なのだが、
女性キャラクターの描写には魅力的な側面もあるので、
それに加えて、物語全体の広がりも意識して、
次回作に挑戦して頂きたいものである。
タネも仕掛けもないラブストーリー 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
- 作者: 伊藤正臣
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2016/05/19
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る