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つれづれマンガ日記 改

完結してる漫画をテーマに、なんとなく感想。 レビュー、評論、おすすめ、駄作、名作、etc

カリフォルニア物語

異端の才能と呼ぶに相応しい
吉田秋生」の存在を世に知らしめたデビュー作。

当時別世界を描かせたら
右に出るものはいなかった
萩尾望都」の影響を強く受けて、
序盤の世界描写は
非常に酷似している側面があるが、
徐々に作者自身の
異端の作風が発揮されていく。

特に後半、絵柄が少女マンガを
離れれば離れるほど、
そのまま「吉田秋生」の世界が
確立されていく過程は
読んでいて非常に面白い。

ここから「吉祥天女 - つれづれマンガ日記 改」や

「BANANA FISH」
といった異端の名作が産まれてくるわけである。

萩尾望都」や「大島弓子」といった
当時の異端ともいえる存在こそを
少女マンガととらえてデビューした作者が、
現在、少女マンガ界を代表する作品を
描いている歴史に感動を覚えるわけである。


作品自体は、ニューヨークを舞台にした、
行き詰まりの青春を描いた作品で、
今改めて読み返しても古臭さはない。

わかぎえふ」が巻末エッセイで語っている
「結果から考えると彼女だけがまんが家の中で別の人種だった」
という表現が最も適切なのだろう。

そして、そんな異端の才能が、
ついに原点に返って描いている
昨今の海街シリーズが面白いのは、
至極当然の結果なのである。

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