「魔法遣いに大切なこと」2冊
「太陽と風の坂道」5冊
「夏のソラ」2冊。
合計9冊が現時点までの
シリーズの全てになる。
基本的には全てのシリーズは、
それぞれ別の時間軸とキャラクターで
展開されている作品で、
魔法遣いが公務員のような
サービス業になった世界での、
物語を描いているシリーズである。
基本的には藤島派の作風も含めて
ライトノベルやアニメ系列の作品に類するので、
良くも悪くも浅く軽い。
ただし、テーマとしては
万能の魔法遣いにも解決できない人間の悩みを
描くという哲学を目指している部分もあり、
その辺りが作風と非常に喧嘩してしまっている。
特にシリーズを通して登場する、
魔法遣いに乗り越えられない「死」というテーマに関しては、
シリーズが続くにつれて、その設定が
単なるお涙頂戴の舞台装置になってしまった点は残念である。
アニメは見たことがないが、
恐らく映像映えする作品なので、
アニメで楽しむほうが良いのかもしれない。