「低俗霊」シリーズ第二弾
低俗霊狩りの「奥瀬サキ」が原作となり、
作画担当「目黒三吉」となった作品。
SMの女王様と「口寄屋」という
二つの職業を持つ異色の女性主人公を中心に、
死者の世界を描く本作。
オカルト系作品の持つ「怖さ」の表現力に関しては、
シリーズ中最高で、作画担当を別に置いただけの事はある。
反面、ストーリーや構成のわかりづらさが、
これ以上ないほど弱点になってしまっており、
連続自殺事件から始まる一連の流れと、
物語の中の伏線が、複雑に絡み過ぎて読みにくくなっている。
そして、最終10巻のエピソードは、
何とも言えない部分があり、
新たな謎を含ませながらの完結となる。
次作のMONOPHOBIAよりは面白いと言えるが、
やはり本家を超える事はできなかった印象である。