つれづれマンガ日記 改

マンガをテーマに、なんとなく感想。レビュー、おすすめ、名作、駄作、etc

帯をギュッとね!

競艇、書道と
ニッチなジャンルを開拓させたら
抜群の手腕を見せる河合克敏だが、
本作においてもその実力が発揮されている。

もちろん、柔道自体は
1980年代においても既に
ニッチジャンルではなく、
多くの柔道部活作品が存在していた。

ただし、この作者が描くような
爽やかな作風とラブコメ柔道漫画ではなく、
もっと良くも悪くも
暑苦しい部活動作品が普通だったのだ。


そんな中で、この作者特有の清涼感が学生生活と
見事に調和し一大ヒット作に成長したと言える。

そう考えるとニッチな分野の
漫画が得意というよりは、
若者が爽やかに
夢を追う姿を描くのが得意であるが故に、
ジャンルに左右されずに
読者がついてくるというスタイルが定着している、

そんな作者なのかもしれない。

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