「こどものじかん」の私屋カヲルが、
初期に少女漫画誌で連載していたギャグ作品。
それが、本作「少年三白眼」である。
三白眼の主人公、ヒロムは
その容貌ゆえに友達ができず、涙する日々。
そんなヒロムの学園生活を描いたコメディ作品である。
序盤からして、岡田あーみんの存在のように、
少女漫画としては浮いている作品だが、
最終の「新・少年三白眼」辺りになると、
完全に少女漫画の世界からはみ出しきっている。
技術的には不十分な作品だが、
その勢いだけは現在の作者の面影を残しており、
ある意味少年誌への転向は
必然だったのかもしれない。
少年三白眼 コミック 全3巻完結セット (フラワーコミックス 私屋カヲル傑作集)
- 作者: 私屋カヲル
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1993/07/01
- メディア: 新書
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