マコちゃんのリップクリーム

打ち切りの女王「尾玉なみえ」による、
最長不倒連載。

斜め上過ぎるシュールギャグを引っ提げて、
ジャンプに乗り込んで以来、
数え切れない打ち切りの洗礼を受けた作者だが、
それでもマンガ家を続けられたのは、
恐らく、この作者以上に奇想天外なマンガを
描ける人物が他にはいなかったからだろう。

マコちゃんのリップクリームという、
不思議な魔法アイテムと魔女っ子ジャンルを思わせながらも、
誰にも描けない、謎のギャグ漫画を描けるこの才能は、
やはり鬼才としか評しようがない。

全11冊という長編に、後半は作者自身も
やや飽きている感を受けるのは私の気のせいだろうか。

恐らく、今後これ以上長編の尾玉作品には出会えないと思われるので、
ファンの方には是非オススメしたい。

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