桑田作品最終夜
長らく続いた桑田作品シリーズも
しばらくお休みとする。
さて、全ての桑田作品の中で、
どれが最高かと問われればやはり
本作を挙げない訳にはいかない。
桑田作品中、最も気弱な主人公「麻生」。
小説が好きで大学に入ったら思いっきり
小説を書きまくろうと考えていた麻生君は、
無理やり新体操部に入部させられてしまう。
そこで出会う先輩達との、
大学生活と恋愛。
雰囲気はいつもの桑田作品と
全く変わらないのに、
それでも本作が頭一つぬけた存在として
心に残る理由は何なのか。
その答えは本作の最終話にある。
それは読者が感じている
「桑田作品」の面白さへの、
作者なりの回答とも言える。
巻末おまけマンガが大好きな作者が、
その最終回の雰囲気を大切にするため
唯一巻末おまけマンガを描かなかった本作。
素晴らしいラストだった。
桑田乃梨子を読んだ事がある人は、
これだけは必ず読むべきである。
最初に手を出すのはオススメしない。
桑田作品をいくつか読んだ後に
読まれると良いだろう。
男の華園―A10大学男子新体操部 (第1巻) (白泉社文庫 (く-3-9))
- 作者: 桑田乃梨子
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2006/07
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男の華園―A10大学男子新体操部 (第2巻) (白泉社文庫 (く-3-10))
- 作者: 桑田乃梨子
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2006/09
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