昨日に続き、げんしけん
10巻から21巻までで展開される
二代目の物語だが、やはりファーストに比べると、
何とも評価が難しい。
どうしても二代目は、
煮詰まっている感じが高すぎて、
「げんしけん」が得意としていた、
エンターテイメントの要素が弱い。
あれほど時代を制した傑作の
初代と比較してしまうのも可哀想な話ではあるが。
ただ、そんな不満を感じながらも「斑目」という
強力なキャラクターの行く末が気になって
最後まで二代目を読まされてしまったわけである。
そして、誰もが気になった班目と咲の行方は、
パラレルワールドの番外編「Spotted Flower」
で、作者自身も続きを描かされてしまっているわけで、
結論としては誰も「班目」を超える事はできなかった、
というわけである。
しかし、2代に渡って卒業式をカラーで収録されて、
作家陣からのコメントをもらう限定版の小冊子をつけてもらうとは、
マンガとしてこれほど幸せな連載も少ない。
改めて、完結を祝したい作品である。
げんしけん 二代目の十二(21)<完> (アフタヌーンKC)
- 作者: 木尾士目
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2016/11/22
- メディア: コミック
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