最近は少なくなったが、
地味だが面白い作品というのがある。
「磯谷有紀」が描く本作は、
女性主人公が書店で働く地味な作品だ。
多少人気が出た時期もあったが、
万人に受けるタイプの
作品ではない事は確実だ。
しかし、この作者の持つ
のんびりとした雰囲気と
本屋の持つノスタルジーは
見事にマッチしていた。
また、作者の力量が
巻を重ねるごとにあがっている点も
マンガ読みとして面白く、
途中、若干だれる箇所もあったが
最終12巻まで楽しく読むことができた。
地味な作品というのは、
昨今のマンガ事情では
難しい部分もあるかもしれないが、
オリジナリティの一つなので、
大切にしていただきたいものだ。