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つれづれマンガ日記 改

完結してる漫画をテーマに、なんとなく感想。 レビュー、評論、おすすめ、駄作、名作、etc

綿の国星

1970年代女性系 総合3.5以上(オススメの名作) c3_中編(15冊以内)

大島弓子」の定番の作品。

主人公の「チビ猫」は、
可愛い子猫。
けれども、その容姿は、
マンガの世界では少女の姿をしており、
彼女の視点を通して、世界は物語られる。


最初に読んだときは、
我輩は猫である」かと思ってしまった。


けれども、よくよく読んでみると
両者は大きく違う。


「我輩・・・」は、
猫があたかも人間のように
考え、振舞う事の妙味が
面白さの源泉にある。


本作は間逆である。


主人公の「チビ猫」は、
人間の世界を覗き、
人間のように振舞っているつもりだが、
その実、彼女の動きや愛らしさは、
「猫」そのものである。


そして、その世界は、
「少女の夢の世界」ともいえる。


「チビ猫」の目を通して覗いた幻想的な世界と、
「少女」の目を通して覗いた夢の世界が、
これほどまでにシンクロする事を、
作者がどこまで想定して
描かれた作品なのかはわからない。


ただ、その妙味があったからこそ、
本作は長らく少女達の間で、
愛され続けてきたといえる。

大島作品が持つこの辺りの「少女感覚」は、
やはり頭一つ抜けている印象があり、
男女の感覚差が変わった現代となっては、
もはや類似した作品は登場しないであろう。


惜しむらくは、序盤の面白さに比べると、
中後期は多少その勢いが落ちるところだろうか。

しかし、目を通すべき古典名作の一つである。

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綿の国星 漫画文庫 全4巻 完結セット (白泉社文庫)

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