非常に惜しい作品である。
リストラ代理人という、
魅力的なテーマを
開始当初は真正面から描いていたが、
徐々に連載雑誌の方向性に進み、
大人の男女の話ばかりになってしまった。
原作小説は未読であるが、
明らかにこれよりかは面白いのだろう。
マンガ全2冊の終わり方としては、
完全に打ち切りである。
昨今はマンガ読者の高齢化に伴い、
この手のサラリーマンジャンルの作品が、
以前よりも連載しやすい環境が整っている。
正社員や雇用の問題は、
今もなお、日本の大きな論点の一つなわけで、
それを真正面から捉えようとする
マンガ作品があれば売れる気がするのだが。
何にせよマンガ作品としては
今一つすぎる状態なので、
小説が好きな方は原作に手を出してほしい。