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つれづれマンガ日記 改

完結してる漫画をテーマに、なんとなく感想。 レビュー、評論、おすすめ、駄作、名作、etc

2000年代男性系 総合3.5以上(オススメの名作) c4_長編(15冊超)

正直侮っていたのが、
この「岳」という作品だ。

山マンガの最高峰はやはり
「神々の山麓」である。
そこは譲れない。


それに比べると、
この「岳」というマンガは、
どうも軽い気がした。


特に、超人的な主人公「三歩」の存在が、
山というものの偉大さ、恐ろしさを
台無しにしている気がしていた。


どうして、この主人公だけが、
神様のような視点で特別な判断ができ、
超然として死と向かい合えるのか。
その点がキャラクターとして疑問だった。


けれども、
面白くわかりやすい山作品は少ないので売れている、
そういった評価を今まで持っていた。


しかし、本作の最終章は素晴らしかった。
視線をあえて三歩にせずに
一般人にしたことで、
エベレストの過酷さが十分に伝わり、
もっともスリリングなクライミングを描くことに成功している。


そして何よりも白眉はこのクライマックスだろう。

賛否両論もうなづけるが、
それでもこれが「山」なのだ。

そして、それでも人は「山」に登り、
クライマーは続いていく。


個人的には大変良い結末だった。
ただ、キャラクターに愛着を持つ人は、
読まないほうが良いかもしれない。

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