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つれづれマンガ日記 改

完結してる漫画をテーマに、なんとなく感想。 レビュー、評論、おすすめ、駄作、名作、etc

遥かな町へ

1990年代男性系 総合3.5以上(オススメの名作) c1_全1冊完結

画力でしか表現できないマンガもある。
そんな事を感じさせてくれる数少ないマンガ家
それが、「谷口ジロー」だ。

「神々の山麓」では、その圧倒的な描写力から、
登山の世界を描き出し、
孤独のグルメ 」では、サラリーマンの
何気ない日常をこれ以上ないほど味わい深く描く。

そして、本作はそんな谷口ジロー
珍しく原作抜きで描いている作品である。

自分の人生の行き場を見失い、
流されるままに田舎に辿り着いた
中年男性。

そして、母親の墓参りをした時に、
不意に訪れる違和感。

瞬間、世界が回転し、
彼は中学生の自分に戻る。

この辺りの描写が、もう
恐ろしく上手い。

世界が回転している様が、
急に若返った体を操りなれない視点が、
全て絵の力で再現されている。

タイムスリップマンガはやまとあれど、
リアリティまで紙面に再現できたマンガ家を
私は他に知らない。

物語自体も味わい深く、
最後まで読まずにはいられない傑作。

画力があるという事は、
かくも作品の奥行きを広げるものなのだ。

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遥かな町へ (ビッグコミックススペシャル)

遥かな町へ (ビッグコミックススペシャル)