いわゆるA氏の
ブラックユーモア短編集である。
「まんが道 」の回でも評したとおり、
A氏のブラックユーモアは、
人間の負の感情をストレートに描いており、大変面白い。
ショートショートとして見てしまうと、
その奇抜さ斬新さはF氏の作品が上だが、
人間の持つブラックさを、
マンガとして再現している点はやはり見事である。
また、「マカオの男」や「パラダイス」など、
行動範囲が広かったであろうA氏ならではの作品群も、
F氏にはない味があって読み応えがある。
本来であれば中央公論社の
愛蔵版全3冊をお勧めしたいが、
絶版の為、新作を貼っておく。
ただ、収録作品が多いわけではないので、
ちゃんと読まれたい方は
文庫版か愛蔵版のどちらかを購入されること。
愛蔵版なら特に、1巻と2巻がオススメである。
評価は、ブラックユーモア短編集全般に関してとなる。
実に素晴らしい。
藤子不二雄ブラックユーモア短篇集 (第1巻) 不思議町怪奇通り
- 作者: 藤子不二雄
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1988/07
- メディア: コミック
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愛蔵版 藤子不二雄ブラックユーモア短篇集 (第2巻) ぶきみな5週間
- 作者: 藤子不二雄
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1988/12
- メディア: 単行本
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