こどものおもちゃの「小花美穂」の描く
全3冊のラブストーリー。
血の繋がらない兄妹と、
そこに突然同居する事になる美少女。
三人を繋ぐ主題は音楽。
ありがちな題材を、
そこそこの力量で煮込んだ、
佳作といったところか。
題名、アンダンテ(ほどよくゆるやかに)
が顕すように、本作自体も
穏やかに終わりを迎えてしまった。
作品自体の質に関しては
作者も自覚しているようで、
最終巻の巻末コメントで少し触れられている。
ラストの描写は、
音楽とマンガの融合の難しさを物語っていた。
また、別の作品に期待したい。