つれづれマンガ日記 改

完結してる漫画をテーマに、なんとなく感想。 レビュー、評論、おすすめ、駄作、名作、etc

ブルーカラー・ブルース

絵が上手いわけではないし、
コマ割りにセンスがあるわけでもない。
ネームが素晴らしいわけでもない。

このタカという作者は
やはりまだ素人に毛が生えた程度だ。

けれども、この作品が放つリアリティは本物だ。

現代社会の劣悪な労働環境を、
これでもか、というぐらい抉り出している。

特に、主人公が辞表を提出して、
会社と対峙する際のシーンは
本当に素晴らしい出来栄えだ。

読んでいるこちらまで息苦しくなった。

こういう作品に出会うと、
マンガが表現する世界の幅も
本当に広くなったと感じ、
マンガ読みとしてはとても嬉しくなる。

自身の経験をベースに書かれた作品ゆえの強みが
本作品の売りなので、 この作者が次回作以降も
また面白いものが描けるかどうかは正直難しいところだ。
もしかしたら、次回作はないかもしれない。

けれども、とりあえずのところ、
マンガ読みとしては本作をお勧めする。

心の底から描きたいものがある時、
名作が産まれる、その典型的なパターンだろう。

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ブルーカラー・ブルース (Next Comics)

ブルーカラー・ブルース (Next Comics)