「井上三太」といえば、TOKYO TRIBEだが、
本作も忘れてはいけない。
小学生時代にいじめられた主人公が、
いじめっ子のアパートの下の階に
引っ越してくるという
不気味な展開から始まる物語。
陰惨ないじめが原因で蓄えられた怒りは、
別人格13号を心に誕生させ、
その破壊衝動は、次第に凶行に繋がってゆく
復讐のサイコストーリー。
ラストの結末は評価が難しいところだが、
キャラクターの破壊衝動と暴力描写、
展開の速さは凄まじい。
読み出したら
ラストまで読まずにはいられない
作品であることは間違いない。
若き頃の作者の熱量が込められた作品である。