つれづれマンガ日記 改

完結してる漫画をテーマに、なんとなく感想。 レビュー、評論、おすすめ、駄作、名作、etc

綺麗にしてもらえますか。(1)

 

 「さんかれあ」を読んでいなかったので、
久しぶりに「はっとりみつる」の名前に目が留まって購入。

まずコンセプトが良い。

記憶を失ったクリーニング屋さんという事だが、
その職業に特化したマンガはほぼ記憶にないので、
良い着眼点だろう。

そして、裏の設定としての「熱海」という土地が良い。

昨今の料理マンガブームの土台となっているのが、
身近にあるリアリティを使って親近感を出す手法であり、
「熱海」という設定を色々と作中で使っている事で、
温泉が羨ましかったり魚料理が美味しそうだったりする共感を描けている。

また、古くは「ヨコハマ買い出し紀行」辺りを思い出させる、
女性主人公の生活をただ眺めるような世界観が、
美少女キャラを得意とする作者の腕が発揮できているし、
下手に恋愛要素を入れない分、昨今のマンガ読者層との相性も良い。
温泉でお風呂も描けるので、萌えに走り過ぎずにサービスも描ける。

というわけで、どこまで狙って創られた作品なのかはわからないが、
1巻の時点では狙い以上に良い仕上がりになっている事は間違いないだろう。

ただ、クリーニング屋さんマンガといっても、
そこは「はっとりみつる」作品なので、
物凄いプロフェッショナルなノウハウを期待すると肩透かしをくらうので注意。

あくまでクリーニング屋さんの主人公「金目綿花奈」を楽しむ作品である。


しかし「ウミショー」あたりで記憶が止まっていたのだが、
10年という時間が経過したとはいえ、作者のマンガ力の向上は凄いものがある。

継続は力なり、か。