つれづれマンガ日記 改

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はねバド!(12)

 

 
最近、新刊を楽しみにしているはねバドである。

TVアニメ化決定との事だが、
序盤で描いた可愛い女の子の萌え作品として作るのか、
現在描いている本格バドミントン作品として作るのか、
非常に興味深い。

12巻はついに王者「益子泪」との決着がつく。

現在の濱田浩輔は、とてもジャンプで打ち切りをくらった作者とは
思えないレベルの画力を誇っており、特に、
バドミントンの試合描写に関しては鬼気迫るレベルの凄まじいものがある。
恐らく現時点でのバドミントンマンガの最高峰だろう。

反面、物語の展開や、キャラクターの独白、思考等は
かなり支離滅裂な側面があり、完全に感情と直感による作品構成なので、
勢いよく読む分には楽しめるのだが、論理構成が弱い。

この辺りのバランスが取れるようになると、
スポーツ漫画として文句なしの傑作になるのだろう。

ただし、全国大会編から登場した王者を、
非常に魅力的に描けた点は素晴らしいので、
最初期から登場しているキャラクター達が活躍するであろう、
残りの試合への期待は高まる。

良い作品になってきたものだ。