つれづれマンガ日記 改

マンガをテーマに、なんとなく感想。レビュー、おすすめ、名作、駄作、etc

タネも仕掛けもないラブストーリー 1巻

 

 

 手品というジャンルは、
まだ名作が産まれていない領域である。


なので、学校の「奇術部」を舞台にした作品という点に
期待して読んだのだが、
「手品」という意味での面白さはそこそこだった。

しかし、ちょっと癖の強い絵柄が生み出す
ブコメ作品としては秀逸で、
女の子キャラクターの魅力は非常に良く描けている。

決して絵が巧いわけではないのだが、
キャラクターの表情や、コマの構成など
マンガとしては魅力的なタイプの作者で、
オタクっぽい性質のマンガ家に多い類の才能である。

その意味では、絵柄が好みでラブコメ作品好きなら、
オススメできる内容だった。
手品マンガとしての要素は少ないので、その点は要注意。