連載開始自体は非常に古いが、
いまだに「ゆうきまさみ」の
越えられない代表作が本作だろう。
レイバーと呼ばれるロボットが発展する近未来の東京で、
東京の治安を守る為に作られた
パトロール用レイバー=パトレイバーの活躍と
それに関わる警察組織「特車二課」の
味わい深い面々の日常を描いた名作だ。
80年代の時点で、警察とロボットに、
ボーイッシュな女性主人公。
週刊少年誌連載とは思えないほど複雑な設定と、
ハードボイルドな展開。
どう考えても大人向けで、
当時の連載の中では異色の存在だった。
しかし、その異端さが一部の層に圧倒的に受けて、
連載後20数年を経てなお、
メディアミックスが続いているお化け作品である。
マンガ単体としては、
構成上、若干だれる箇所があるものの、
総じて大筋を外さずよくできた作品である。
ただし、かなり設定は細かく、
単純なロボットアクション漫画ではないので、
文字が多い作品が読める人にオススメしたい。