偉人のクローン達が活躍する学園物語で、
タイトルが「放課後のカリスマ」
実際のところ本作で最も成功していたのは、
この秀逸な設定と、それを簡潔に示したタイトルだった。
その意味で、作品序盤に
大いに盛り上がって売れたのは頷ける話だ。
しかし、謎が明かされるにつれ混迷し、
出口が見えなくなってくる物語についていけず脱落。
やっと今回、完結まで読んだ。
残念ながら最後まで、
最初の頃の面白さは取り戻せずに終わってしまった印象である。
この手の突拍子もない設定と、
徐々に秘密を明かしていくスタイルは、
浦沢以降、徐々にマンガ界に定着してしまったわけだが、
個人的にはあまり好きではない。
長い時間をかけて読み終えた作品の評価が、
後半のネタバレ次第になってしまうのは、
なんとも残念な話だ。
放課後のカリスマ コミック 1-12巻セット (IKKI COMIX)
- 作者: スエカネクミコ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2014/11/28
- メディア: コミック
- この商品を含むブログを見る