知っている人は知っている、
トルコと人生のエッセー物語も
既に連載開始から20年が経過しているのだから
恐ろしいものだ。
90年代前半にマンガを投げ出して、
トルコに一人旅して、国際結婚をしてしまったのだから、
作者「高橋由佳利」は並のバイタリティではない。
そして、そんな月産4ページ程度の連載が、
20年以上続くとはだれも予想だにしなかったのではないだろうか。
そもそも、連載初期の頃とは
トルコという国自体の雰囲気や世界が
既に変わってしまっており、
その意味でも長編エッセーの面白さが味わえる。
昨今では、マンガ家のエッセー作品は当たり前のジャンルであり、
国際結婚をテーマにした作品も珍しくない。
しかし、20年も昔に、このジャンルの先駆者として
未踏の領域に踏み込んだことは、高く評価されるべきだろう。
唯一無二のトルコマンガである。