つれづれマンガ日記 改

完結してる漫画をテーマに、なんとなく感想。 レビュー、評論、おすすめ、駄作、名作、etc

c4_長編(15冊超)

クローズ

週間少年チャンピオンの歴史に名を刻んだ、「高橋ヒロシ」の説明不要の有名作品。ただひたすら不良が喧嘩するだけのはずのマンガが、これだけ面白いのは、キャラクターの魅力によるところが大きい。特に、主人公「坊屋春道」の存在感は圧倒的で、どんな場面…

極悪がんぼ/激昂がんぼ/がんぼ ナニワ悪道編

極悪がんぼ16冊からはじまり、激昂8冊、ナニワ悪道編9冊と長きにわたって続いた本シリーズもついに完結である。裏社会のナニワ金融道的な存在だった、序盤の極悪がんぼも面白かったが、個人的には主人公神崎がフィクサーとして頭角をあらわしはじめる激昂編…

Q.E.D. 証明終了

Q.E.D.が完結作品と呼べるかは難しいが、このままではいつまでたってもレビューが書けないので、無印への評価として書く事に。ご存知の通り現在は、「iff」シリーズが継続している本作だが、無印のQ.E.D.自体は全50冊で完結している。ただし、50冊と言っても…

CLAYMORE

13年は長い時間だったが、稀代のダークファンタジー作品の素晴らしいラストに脱帽。 あの「エンジェル伝説」の「八木教広」が、女性だけをメインキャラクターに、バトルファンタジー作品を描き始めたと聞いた時は、正直、少しも期待できなかった。 事実、連…

きまぐれオレンジ☆ロード

作者「まつもと泉」の最高傑作。80年代に颯爽と登場した本作が、その後のジャンプにおけるラブコメの路線を定着させたと言っても過言ではない。主人公「春日恭介」の優柔不断さといい、ヒロイン二人のキャラクター描写といい、改めて読み返すとその後のラブ…

銀河鉄道999

作品名は圧倒的に有名だが、既に発表から30年近く経過している事を考えると原作未読の方も多いのではないだろうか。イメージとして良く知られている機械の身体を求めてメーテルと旅する星野鉄郎の物語は、どちらかというと本当の主題ではなく、銀河鉄道999の…

ディアスポリス 異邦警察

異端の画力「すぎむらしんいち」と、思わせぶりの原作「リチャード・ウー」のコンビによる異色の物語。日本に不法滞在する外国人と、その人権を守る裏都庁。そして裏都庁の警察署長を務める、主人公「久保塚早紀」。設定の面白さは圧倒的で、さすがに毎週の…

おーい!竜馬

未だに現役を続けるマンガ界の巨匠「小山ゆう」が、「武田鉄矢」という異色の原作とコンビを組んで描いた作品だが、20年ほど前に読んだ記憶のある本作を改めて読み返してみると、まことに傑作であった。坂本龍馬という人物自体が、ある種、嘘と本当が入り混…

おせん

漫画界には8割の手塚派と2割の水木派がいる、との名言を残した水木派の作者「きくち正太」の代表作である。 老舗料亭の若女将「おせん」は、普段は酒ばかり飲んでいるが、書道・陶芸と幅広い芸術の腕を持ち、特に料理の腕前は天才的という看板女将。 そん…

かってに改蔵

異端のギャグマンガ家「久米田康治」が、そのスタンスを完全に確立させたという意味でも、デビュー誌を去ることになったという意味でも、色々と記念碑的な作品。毎回、常人には思いつかない謎のテーマを掲げて、特異な時事ネタを展開する、そのギャグマンガ…

ギャングース

作者「肥谷圭介」と、貧困や裏社会に詳しい原案「鈴木大介」とのコンビが描いた裏社会で生きる若者の物語。犯罪者への窃盗「タタキ」で日々の生活の糧を得る主人公達の物語から始まる本作は、様々な犯罪やヤクザ、裏社会の豆知識を交えて勢いよく始まったが…

月光条例

異論は多数あると思われるが、個人的には「月光条例」が、藤田作品の中で一番好きかもしれない。 まず、設定が素晴らしかった。創作者なら誰もが二の足を踏むであろう、お伽噺という世にも困難なテーマを舞台に、よくぞこれだけの物語を作り上げたことか。 …

まじめに!男女交際

90年代を知る人にとっては、何とも懐かしいタイトルであり、「茶山朗子」と「高岡凌介」の二人の恋愛を描いたラブコメシリーズである。物語としては、まじめな少女マンガの序盤から、徐々にギャグが強くなってくる中盤になり、終盤は完全にラブコメディとい…

魁!!男塾

80年代ジャンプ読者には、もはや説明不要で、未だに語り継がれる圧倒的なバトルギャグマンガ。それが本作「魁!!男塾」である。今の時代に、この勢いだけの作品をジャンプで連載させると、一体どんな反響があるのかと考えさせられてしまう。それぐらい荒唐無…

兎 野性の闘牌

完結まで20年である。あまりに長すぎた。90年代後半に颯爽とあらわれた、麻雀マンガの大傑作。作者「伊藤誠」が描く魅力的な描線は、当時の麻雀マンガのクオリティを明らかに超えていたことが思い出される。また、動物になぞらえた超能力をもつ、魅力的なキ…

Y氏の隣人

作者「吉田ひろゆき」が現在も作品を発表しているか微妙なところだが、この作品のインパクトは強かった。一話完結のショートストーリーで、人間の欲望やエゴに対して、それを叶えてくれる不思議な道具を渡す幸福の伝道師ザビエール。無論、その道具が必ずし…

無限の住人

作者「沙村広明」の代表作にして、長年、アフタヌーンを支えていた時代活劇。 家族を惨殺された少女「凛」と、彼女の復讐のために雇われた不死の男「万次」の長い復讐の旅路。 とはいえ20年に渡る、あまりの超長期連載に、中だるみ感がなかったとは言えな…

包丁人味平

あまりに懐かしい本作を古本屋で発見して、久しぶりに読了。やはり、この時代は「牛次郎」と「ビッグ錠」コンビの黄金時代だ。 70年代少年マンガの魅力のほとんどが、この辺りの作品に詰まっていると断言したい。 まだマンガにリアリティが全く求められてい…

エースをねらえ!

言うまでもなく70年代を代表する不朽の名作である。本作は、テニスのマンガとして有名であり、主人公「岡ひろみ」の周りに集うお蝶夫人や宗方コーチ等、名キャラクターに囲まれたスポ根マンガとしてのイメージが定着した作品だろう。しかし、全巻を通して読…

A-BOUT!

A-BOUT!に関して書くとすれば、マガジン編集部が本当に勿体ないことをした、という一言に尽きる。 本作は、連載当初こそ勢いだけのバカヤンキーマンガだと思われていたが、そのバカさ加減こそ、喧嘩ヤンキーマンガの命だという事がわかる大傑作だった。特に…

神のみぞ知るセカイ

長期連載作品は、終わり方を見誤るケースが多いが、その手の失敗が少ないといえばやはりサンデーである。その意味で本作は、見事なまでに綺麗な終わり方の作品だった。 ラブコメという、マンガ界最高の競争率を誇るジャンルの中で「ギャルゲー大好きの主人公…

天体戦士サンレッド

溝ノ口発の真っ赤なヒーローの物語も全20巻で完結である。 アニメ化等凡そ想像できないほど、ひっそりとマニアの間だけで読まれていた小規模川崎ギャグ漫画が、ここまで伸びる作品になるとは、作者「くぼたまこと」自身も予想だにしなかったであろう。悪逆主…

北斗の拳

少年ジャンプの文化が良いほうにも悪いほうにも混ざり合った、「武論尊」と「原哲夫」コンビの稀有な傑作。核戦争後の世紀末に、無残に敵を殺す北斗神拳という今見返しても通用する斬新な設定と、ジャンプ王道のバトル展開と爽快感。 ここで終われば不朽の名…

天才バカボン

誰もが知っている有名作品だが、その序盤があまり面白くない事は意外と知られていない。 連載初期のバカボンは、正直それほど面白くない。パパも常識人だし、ギャグもそこそこだ。 ただ、中盤以降、段々と作者の頭がおかしくなってきた頃からの面白さは凄い…

SHADOW SKILL 影技

24年である。完結まで24年。途中何度となく連載雑誌が休刊になり、流石にもう完結は無理かと諦めていたが、結局24年かけて完結させてしまった。まさに修練闘士(セヴァール)並のしぶとさである。 しかし、それだけ雑誌を変えても本作が続いていたのは、やは…

輝夜姫

「清水玲子」の描く世界の美しさを楽しむ為だけにある、といって過言でない作品。序盤のヒキは相当なもので、かぐや姫伝説と、その生贄に、沖縄の孤島で育てられた子供たちというミステリーサバイバル形式の展開に吸い込まれたが最後、読めば読むほど、不可…

いいひと

「高橋しん」の出世作。 スポーツメーカーの「ライテックス」に就職を希望する主人公の「北野優二」。 彼の特徴は「いいひと」であること。そして、現実のサラリーマン社会ではこの特徴が周囲とのギャップを見せることになり。。。 どこまで計算されて作った…

それでも町は廻っている

11年続いた日常系マンガの王者が、最終16巻でついに完結した。感無量である。「石黒正数」という作者は、短編集などでも才能を発揮しているのだが、如何せん、少し鋭すぎる部分があり、それ故に毒のある作品を創る。しかしそんな才能を丸子町商店街という舞…

魔法先生ネギま!

本作は、明らかに当時の赤松健の最高傑作だった。 当初連載が始まったときは、著しく嫌悪したこの作品。クラスメイト全員がヒロインなどと、商業主義もいい加減にしてほしいものだ、と感じた。 しかし、読み進めてみると、意外に、いや想定外に面白かったの…

とっても!ラッキーマン

十週打ち切り。それは、少年ジャンプにおける名誉の戦死。 およそこのレベルになると、第一話を読んだ時点で、続かないな、とわかる。 そして、その読みが外れることは殆ど無い。 けれども、多くの読者が長期連載や映画化を予測できなかったであろう偉大な作…