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つれづれマンガ日記 改

完結してる漫画をテーマに、なんとなく感想。 レビュー、評論、おすすめ、駄作、名作、etc

チキタ★GUGU

これだけネットで情報が探せるようになると、知名度が低いのに面白い作品というのは、なかなか見つからなくなるわけだが、そんな中でもオススメしたいのがこの作品である。人食いの妖怪に一家を惨殺された主人公「チキタ」彼が生き延びた理由は、彼が滅多に…

やさしいセカイのつくりかた

研究する場所を失った若手天才数学者の主人公と、自身の異端の才能が周囲にばれることを恐れて、一般人と同じ程度の知能のふりをする女子高生の二人の出会いから始まる物語。 最初の設定だけを見ると非常に面白そうな展開が期待できた作品だが、最終的には非…

カリフォルニア物語

異端の才能と呼ぶに相応しい「吉田秋生」の存在を世に知らしめたデビュー作。当時別世界を描かせたら右に出るものはいなかった「萩尾望都」の影響を強く受けて、序盤の世界描写は非常に酷似している側面があるが、徐々に作者自身の異端の作風が発揮されてい…

ビッグオーダー

こんなにがっかりする作品も久しぶりであったというのが正直な感想。 「えすのサカエ」の新作という事で、完結してから読もうと思っているうちに時間がたってしまったが、このたび、読了。 そのあまりのつまらなさに驚いた。 正確には、過去にヒット作を出し…

背すじをピンと!

全10冊近年のジャンプ作品ではこれ以上ないほど身の丈をわきまえた綺麗な終わり方の作品だった。作者「横田卓馬」は、元々WEB系マンガで名をはせていた人物であり、いつプロデビューするのかと期待されていたが、ジャンプデビューが噂されてから数年は、…

楽屋裏

ひたすら締め切りを破る作者「魔神ぐり子」とお面の担当「小柳」の苦悩の日々を描いた4コマ漫画。 まさに「楽屋裏」のタイトルに相応しく、様々な言い訳で締め切りを破る作者と、罵詈雑言で攻め立てる担当「小柳」のやり取りは最早漫才であり、完全にマンガ…

魔法遣いに大切なこと

「魔法遣いに大切なこと」2冊 「太陽と風の坂道」5冊 「夏のソラ」2冊。合計9冊が現時点までのシリーズの全てになる。基本的には全てのシリーズは、それぞれ別の時間軸とキャラクターで展開されている作品で、魔法遣いが公務員のようなサービス業になった世…

薬師

「かえんぐるま」「渡瀬希美」そして、現在は「渡瀬のぞみ」色々と名前の変わる作者だが、本作が代表作と言って良いだろう。交通事故で瀕死の重傷を負った主人公「瑠璃広吾妻」は、神様「ヤクシ」に憑りつかれ一命をとりとめる。しかし、その代わりに「薬師…

低俗霊MONOPHOBIA

低俗霊シリーズ第三弾残念ながら低俗霊シリーズの中では、本作が一番面白くない。原作は当然「奥瀬サキ」なわけだが、作画担当「刻夜セイゴ」は萌え系の絵柄を描く作者であり、この絵が「低俗霊シリーズ」のコンセプトと根本的にマッチしていない。低俗霊シ…

低俗霊DAYDREAM

「低俗霊」シリーズ第二弾低俗霊狩りの「奥瀬サキ」が原作となり、作画担当「目黒三吉」となった作品。SMの女王様と「口寄屋」という二つの職業を持つ異色の女性主人公を中心に、死者の世界を描く本作。 オカルト系作品の持つ「怖さ」の表現力に関しては、シ…

第七女子会彷徨

藤子作品が持つSF=少し不思議な世界に魅了された、作者「つばな」が描く、日常SF作品。「高木さん」と「金やん」の二人の女子高生主人公を描いた本作の不幸は、同世代の天才「石黒正数」の描く「それ町」と同じ時代に産まれてしまったことだろうか。 星新一…

ちゃぶだいケンタ

今となっては有名マンガ家となった「うめ」だが、小沢高広と妹尾朝子のコンビが、ここまで有名になるとは、本作の連載当初は、予想もできなかった。貧乏小学生と、クズ親父というキャラクターを舞台に、初期は完全に稲中の影響を受けたシュールなギャグマン…

逃げるは恥だが役に立つ

社会現象になった「逃げ恥」の原作も、ついに完結。以前も似たような事を書いたが、往年のマンガファンからしてみると、「海野つなみ」の作品が、ここまでメジャーになるとは予想だにしなかった。マンガ原作自体は、非常に人を選ぶ絵柄とキャラクターの作品…

神々の山嶺

「谷口ジロー」というマンガ界の至宝が亡くなってしまった。そんなわけで、本作を本棚から取り出してきたわけである。 日本における山マンガとしては、やはりこれがベスト1ではないだろうか。 ただひたすらに、自分の生きる証を残すために山に登る主人公「…

いつでも夢を

「原秀則」全盛期である。漫画家をマンガにした作品は、今でこそ出揃ってきた感じがあるが、90年代頃までにそのテーマを描いた作者は少ない。 「まんが道」という王者がいた為に、長年、新規参入が少なかったジャンルである。そして90年代という、マンガ…

青空にとおく酒浸り

引き続き「安永航一郎」 小さい時の事故から、体の中にマイクロマシンを飼っている超人女子高生の物語だが、その辺りの設定はかなり適当で、ひたすらドタバタ、下ネタバトルを繰り返す本作。 表紙の不細工な親父が最強という提供なキャラクター設定と言い、…

となりの怪物くん

近年、最もお気に入りだった学園ラブコメ。ストーリー、絵、キャラクター、と、どれをとっても弱点がなく、とにかくセンスの高い作品だった。 入学初日から喧嘩沙汰で学校にこない「春」という、となりの怪物くんを眺めるテンプレタイプの作品かと思って読み…

天上の弦

山本おさむ得意の、半フィクション半伝記系作品。 東洋のストラディバリと呼ばれた伝説のバイオリン製作者の凄まじい半生を描いた名作。 無名の主人公が、夢も希望もない人生から立ち上がり、たった一人でバイオリン製作という魔物と戦い続ける姿は圧巻。 や…

日出処の天子

大御所「山岸涼子」の代表作。 厩戸王子、いわゆる「聖徳太子」を主人公にしたマンガで、少女マンガが得意とする歴史ロマンスジャンルとは少し違う印象を受けるが、その「聖徳太子」が女性とみまごう美貌の持ち主で、超能力を操るとなると話は違ってくる。 …

ベルサイユのばら

久しぶりに再読。何度読み直しても、面白さが色褪せない偉大な作品である。70年代における本作の存在は圧倒的で、少女マンガという単なる少年マンガの二番煎じであったジャンルを、一つの文化のレベルにまで押し上げた作品と言っても過言ではない。凡そ西洋…

鋼鉄の華っ柱

相変わらずの「西森博之」作品である。御曹司の頂点から一気に没落する第一話から始まり、それでも鼻っ柱が折れない主人公「御前崎真道」。そんな魅力的な主人公をもってこれたのは良かったのだが、ここ近年の西森作品らしく、物語の構成がどうにもならない…

レタスバーガープリーズ.OK,OK! 完全版

【特典付き】レタスバーガープリーズ.OK,OK! 完全版【全3巻】 作者: 松田奈緒子 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2017/01/21 メディア: コミック この商品を含むブログを見る 重版出来の「松田奈緒子」の大傑作が、書下ろしと番外編含む完全版で発売…

サラリーマン拝

「吉田聡」の描く、奇想天外なサラリーマン物語も全9冊でついに終了である。喧嘩が強くビジネスに強く、インテリジェンスもあって義理人情に意外に熱い。 こんな無茶苦茶で格好いいサラリーマンは、金太郎以上に実社会には存在しないわけだが、それでも、こ…

二十面相の娘

非常に良い意味で、独特の作品である、莫大な遺産を継いだ令嬢と、怪人二十面相の物語で、クラリスとルパンの続きを描いたかのような作品。 衝撃的な展開といい、設定といい、なかなかに続きが気になる序盤に比べると、中盤以降がやや弱いのは、巻末で作者が…

らせつの花

「潮見知佳」の描く、オカルト恋愛シリーズシリーズの第二弾。三部作の中では、本作の出来栄えが一番良い。 20歳の時に命を奪われるという悪霊の呪いを抱えながら、心霊退治を続ける主人公「羅雪」と、前作、「ゆららの月」から登場する、もう一人の主人公「…

P2! let’s Play Pingpong!

掲載雑誌の読者層にあうかどうか、というのは非常に重要な問題である。 その意味で、掲載雑誌を間違った為に早期打ち切りを招いたのがこの作品だろう。 卓球という地味目なテーマでありながら、作品を盛り上げることに成功しているのは、偏に作者のオタクっ…

ネイチャージモン

近年、新刊が出るのを常に楽しみにしていた作品。 オオクワガタと肉 この2つを軸にひたすら熱い持論を展開する寺門ジモンの生き様は、近年珍しいほど暑苦しい。 そして、その暑苦しさを「刃森尊」の画力がこれ以上ないほどさらに暑苦しく演出している。 あ…

マコちゃんのリップクリーム

打ち切りの女王「尾玉なみえ」による、最長不倒連載。斜め上過ぎるシュールギャグを引っ提げて、ジャンプに乗り込んで以来、数え切れない打ち切りの洗礼を受けた作者だが、それでもマンガ家を続けられたのは、恐らく、この作者以上に奇想天外なマンガを描け…

グミ・チョコレート・パイン

大槻ケンヂの半自伝的小説をマンガ化した作品。 小説は未読だが、原作とマンガはかなり異なるようだ。 クラスの中では地味な存在で、けれども自分は特別な何かを持っていると信じる主人公。 そんなありがちな妄想と、何も変わらない現実。 それらを打ち壊す…

豪放ライラック

桑田作品第四夜 時間軸的には、桑田作品の中でも、新しい時代。 また2012年時点での桑田作品の最長連載は、本作と「888」の全6冊である。 デビューから25年近くが経過し、あまり途切れることなく作品を作っているはずだが、6冊が最長連載。 さす…

本屋の森のあかり

最近は少なくなったが、地味だが面白い作品というのがある。 「磯谷有紀」が描く本作は、女性主人公が書店で働く地味な作品だ。 多少人気が出た時期もあったが、万人に受けるタイプの作品ではない事は確実だ。 しかし、この作者の持つのんびりとした雰囲気と…

デラシネマ

「星野泰視」の描く映画現場を舞台にした作品。 戦後間もない時代背景の中において、映画というエンターテイメントがいかに重要な存在であったかを痛感する。 また、マンガという舞台にこれほど似合う素材も少なく、この分野をさらに開拓した作品に出会いた…

男子高校生の日常

なんともいえないシュールなギャグを展開してきた本作も、ついに完結である。確かに、女子高生作品ばかりの現代において、男子高校生のどうしようもない馬鹿さ加減に着目した点はよかった。 ただ、全般的にシュールで薄めのギャグが、同時に弱点でもあり、3…

ぼくらの

「鬼頭莫宏」作品には、圧倒的に欠落しているものがある。それが「死」へのリアリティーだ。 すべてのキャラクターが、あたかも死を受け入れて、死を平然と乗り越えようとする。 そんな妄想に取り付かれたフィクション世界。その辺りの感覚は、「なるたる」…

わたしは真悟

多くのマンガに目を通すと、「面白い作品」というのはそれなりの確率で出会える。 しかし稀にだが「スゴイ作品」が存在する。 一気に読破して、読み終えて、ふっと溜息が出る。 何か感想を考える余力が沸かない、マンガ家の思想、思念に思考力を奪われたよう…

アウトランダーズ

最近でこそ、一般誌でその名を見なくなった「真鍋譲治」だが、やはり、 初期作品のエネルギーは底知れないものがある。美少女異形の生命体宇宙戦争爆発シーンetc とにかく新人とは思えない、圧倒的な描写力である。 物語自体は、いささか強引な展開の末、ハ…

あすなろ白書

「柴門ふみ」が描いた最も壮大な実験作。 それが「あすなろ白書」に対しての素直な感想だ。 作者が最も描きたかったテーマを描いた故に、そのテーマに翻弄された作品。 主人公「なるみ」の女性としての描写に関しては、文句の付け所が無い。 この時代に、女…

からん

好んで読んでいたレビューサイトで以前、 「からん」が物凄く良いところで終わってしまった… と書いてあるのを見て以来、読みたくもあり、打ち切りが悲しくもあり読めなかった作品。 ついに読んでみたが、大変惜しかった。これは素晴らしい作品だった。 そも…

サイコドクター

人の心の病巣を描いた傑作。 カウンセラー楷恭介の元には、様々な心の病気を抱えた患者が訪れ、サスペンス色を含みながら物語は展開する。 マンガ的な演出が過剰ではあるが、心理学を学んでいるわけではないので、娯楽作品としてはこの方向で正解だっただろ…

山賊ダイアリー

いつものように発売即日購入して、いつものように楽しんでいたら、どうも趣が少し違う。特に巻末付近の雰囲気が切なく、山賊ダイアリーに相応しくないまさかの見開き。はい、間違いありません、最終巻でした。物凄く好きなシリーズだっただけに、非常に衝撃…

僕はムコ養子

大財閥の竜神家の娘と結婚して婿入りした主人公。 しかし、新婚旅行の翌日に、竜神家が破綻して、残ったのは、本家の義母と義姉2人を狭い一軒家で支える生活。マンガならではの現実離れした設定だが、それゆえの面白さもある。 物語自体は、ムコ養子がいじ…

綿の国星

「大島弓子」の定番の作品。 主人公の「チビ猫」は、可愛い子猫。けれども、その容姿は、マンガの世界では少女の姿をしており、彼女の視点を通して、世界は物語られる。 最初に読んだときは、「我輩は猫である」かと思ってしまった。 けれども、よくよく読ん…

ポテン生活

忘れないうちに書いておく。そんな、忘れられてしまうような薄さと、必ず読んでいた面白さの両立。それがポテン生活。 断言するが、作者「木下晋也」は天才である。 当時、MANGA OPENが本作に大賞を与えたときに、その審査員の慧眼に恐れ入ったが、…

炎の転校生

今なお昔と同じテンションを保ち続ける、炎のマンガ家「島本和彦」の衝撃のデビュー作。マンガ家が持つオリジナリティはそのデビュー作に色濃く顕れると考えているわけだが、これほど顕著な例も珍しい。タイトルに恥じず、ひたすら転校を繰り返す主人公と裏…

花咲ける青少年

樹なつみ作品はどれも面白いが、個人的に挙げさせてもらえば、やはり本作をお勧めしたい。 残念ながら「樹なつみ」はレビュー泣かせのマンガ家だ。 その独自の世界観と設定により類似した作品が少ないので、説明が大変難しい為だ。 しかし、それにしても本作…

はなまる幼稚園

幼稚園と園児を舞台にした作品。主人公の園児「杏」は、保育士の土田先生がお気に入りで、彼に気に入られようと頑張るのだが、土田先生は同僚の山本先生が気になって。。。 萌え系に該当するのか、コメディに該当するのかそこらへんは難しいところだ。 しか…

虹色とうがらし

あだち充作品は、確かにどれも似たような顔と似たようなキャラクターである。 特にタッチ以後は、長期連載はあっても大傑作はつかめていないのが実情だ。 しかし、ひとつだけ推しておきたい作品がある。それが本作虹色とうがらしだ。 日本の江戸時代に似た、…

神風怪盗ジャンヌ

「種村有菜」の最大の出世作。 他の作品はいまいちだが、この作品は好きというご意見が多い。確かに本作は、作者のイズムがまだまだ少ない新人時代の良さが表れている。 本当に純粋に、作者が少女マンガを楽しんで描いていることが、あとがきや柱書などから…

神聖モテモテ王国

サンデーと言えば、週刊少年誌で最も優等生な作風である。 それ故に、異端の作品は少なく、全体的にこじんまりとした作風が集う欠点を持つ。 そんな連載陣の中で圧倒的な異端児ぶりを見せつけ、サンデー史にその名を残したのが本作である。 漫画家達の間でも…

87CLOCKERS

「のだめカンタービレ 」で売れたからとはいえ、ここまでマニアックな企画が通るものなのか。のだめ以前の「二ノ宮知子」であれば、明らかに描かせてもらえなかったであろう作品。大御所の力恐るべしである。 テーマは「オーバークロック」 意味がわからない…