つれづれマンガ日記 改

完結してる漫画をテーマに、なんとなく感想。 レビュー、評論、おすすめ、駄作、名作、etc

c2_短編(5冊以内)

デカポリス

かなりのマイナー作品を、久しぶりに読んでレビュー。週間少年チャンピオンで、ひっそり連載していた刑事ギャグマンガ。2000年連載なので、約17年前になるわけだが、以後、「岩塚卓」名義の作品は出ていないので、既にマンガ界からは去ってしまったのだろう…

VIVO!

何とも自己中で、やる気のない教師像を貫く主人公「ナカムラ」と、そんな教師と関わることになってしまった、生徒達との不思議な時間を描いた本作。作者「瀬川藤子」は確実に天才肌タイプの作者で、絵・キャラ・ストーリーのバランスが抜群に良い。どことな…

ゴーゴー♪こちら華咲探偵事務所。 / はなたん―華咲探偵事務所―

この作品を読んだ頃には、「渡辺航」がその数年後に「弱虫ペダル」で大ブレイクするとは、思いもよらなかった。女性探偵所長「華咲サヤ」と、所長に振り回される新人「小金田一」という組み合わせで進む物語だが、まだまだ作者が描きたい領域が見えない時代…

南国トムソーヤ

「東京トイボックス」の作者「うめ」が描く、日本最南端の島の舞台にした冒険の物語。本島からやってきた少年と、地元の少年が出会う導入部分の物語は王道で良かったが、もう一つの裏のエピソードが複雑で、全3冊で纏めるには非常に厳しい作品だった。島を舞…

チューロウ

中学浪人という斬新な設定をテーマにしたベテラン「盛田賢司」屈指の名作。90年代にこの作品を発表して以来、作品を創り続けている作者だが、20年後の最新作で、同じ中学浪人をテーマにした作品に回帰したのは、やはり、それだけ思い入れがあったのだろう。…

純真ミラクル100%

ラブコメ中心に作品を展開する作者「秋★枝」の初期作品。アイドルを目指す純真な主人公「モクソン」と、モクソンをいじめる事に喜びを感じる芸能事務所の女性所長という設定で始まる本作だが、徐々にその部分は薄れて、ある意味アイドルを目指す主人公とその…

旦那が何を言っているかわからない件

まさにタイトル通りの作品で、オタクの旦那と普通の嫁というオタクが妄想する展開をひたすら続けるラブコメ作品。 元がWEBマンガなので、画力、構成、キャラクター共に水準は非常に低いが、この手のただラブラブしているラブコメ作品としては、キャラクター…

県立地球防衛軍 完全復刻版

「中津賢也」とくれば、やはり、「安永航一郎」に続くわけである。最近なぜか、完全版が発売されてしまった「県立地球防衛軍」。どうして27年ぶりに復活させたのか、全くもって理解に苦しむが、80年代頃の空気感を感じる意味では最適な作品かもしれない。そ…

徳川生徒会

引き続き「中津賢也」日本の戦国時代をモチーフにした、学園ばかりが集まる学園都市という設定は、30年前の作品だが、むしろ現代で通用する内容である。2巻作家の異名の通り、デビューから本作まで全て2冊で完結してしまい、以後、徐々にサンデーからその姿…

黄門じごく変

懐かしのサンデー作品シリーズ十数年ぶりに古本で再読。まさに80年代サンデーを代表する作者の一人「中津賢也」その絵柄、作風、キャラ、ストーリー。全てが当時のサンデーの雰囲気を象徴している。格好いい絵柄に、チートすぎる強さの主人公と、地獄と人間…

勇者ヴォグ・ランバ

それなりの量のマンガを読んでいるわけだが、やはり、評価が高くなる作品というのは、どうしても知名度が高いマンガが残ってしまう。面白いマンガというものは、どうしても世間が放っておかない側面があるわけだ。そんな中で本日レビューする作品は、ここ近…

I【アイ】

(2013年評)「いがらしみきお」渾身の異色作がついに完結した。 全3冊。 残念ながら、この作品のレビューはおいそれとは書けない。 雅彦とイサオの神様を探す旅。 もはや哲学なの狂気なのか、その境目が正直わからない。 ただ、人間が生きている間に、一人…

4ジゲン

天才コンビでありながらも、超絶に仲が悪い「にざ」と「かな」による名作4ジゲンもついに3冊で完結したかと思いきや、普通に4巻が出てるあたりが凄い。あの、3巻での完結する気満々の空気は何だったのか。 惜しいかな、「B.B.Joker」は超えられな…

退引町お騒がせ界隈

ベテラン「遠藤淑子」が描く、町系ジャンルの良作。騒々しいキャラクター達が退引町を舞台にドタバタと活躍する、90年代を感じさせられる作品である。作者の作品としては、最初期の長編シリーズで、ギャグからシリアスな話まで、玉石混合に含まれており、こ…

ハルシオン・ランチ

「無限の住人」の「沙村広明」が送る、コメディ作品。 ホームレスのおっさんが川辺で出会った謎の美少女は、何でも食べてしまう謎の宇宙人だった。それこそ、人間すら食べてしまいかねない危険な宇宙人を野放しにできず、ホームレスは彼女と旅に出るわけだが…

ゆめの守人

「潮見知佳」の描く、オカルト恋愛シリーズ三部作も、これでラスト。まさか、ここまでスピンオフするとは、である。シリーズ開始から十年近い時を経て、画力や表現力は格段に向上しているのだが、如何せん、キャラや物語が前作「らせつの花」より面白かった…

ゆららの月

「潮見知佳」の描く、オカルト恋愛シリーズの原点。 霊が見えてしまう主人公「ゆらら」と、ゆららの才能を見抜いて絡んでくる二人の美少年「明」と「夜行」。そして、「ゆらら」の中に住む、もう一人の美少女。少女マンガのラブコメ作品としては、ごくごくあ…

兎の角

女装男子の主人公真白アヤと、ヒロイン天沢イズミの除霊物語。 1巻が出た頃は、もう少し続くかと思われたが、すぐに息切れが始まり、最終的には萌え中心になっているので3冊完結で丁度よかったのだろう。 「睦月のぞみ」名義作品としては最長か。作品発表…

ピーチ・オン・ザ・ビーチ

近年、あまり見かけなかったサーフィンをテーマにしたラブコメ作品。 キャラクター、ストーリー、設定等、特に欠点も無いので、無難に2冊読み終えられる作品。 強いて言うなら、いかにも女性作者らしい作品だという点だが、サーフィンの持つ若干の「黒さ」…

私が妻にしたイタズラ

珍しく電子書籍出身作品のご紹介。本作は、twitterで世の中に知れ渡った、食べても食べても減らない魔法のおにぎりの作者「漢弾地」による日常エッセイマンガである。twitterで見た時から、気になっていたが、作品になっていたことは知らなかったので即購入…

ツレビト

死んだ人間の魂を連れて行く導き手「ツレビト」 生と死の世界の境目を「吉冨昭仁」の画力が、見事に描いた作品。 この異様な空間描写とカメラアングルは、天賦の才能を持った一握りのマンガ家にしか構築できないだろう。 ストーリーも全4冊導入から非常に良…

ラーメン食いてぇ!

「林明輝」は才能あるマンガ家である。 多数の名作を輩出するMANGA OPENにおいて、圧倒的な評価を得て連載を始めた、これだけ才能あるマンガ家でも、簡単に成功する事ができないのがマンガ界の現実。 しかし、本当の才能は世に埋もれないのもまた事…

煩悩寺

変わり者の兄から送られてくる、様々な遊び道具に囲まれたアパートの一室。 煩悩寺と名づけられたその部屋で、無為な日常を送る、小山田君と小沢さん。 時間や金銭から切り離された煩悩寺の空気は、近年の若者生活の一面をある意味正確に切り取っている。 作…

少年三白眼

「こどものじかん」の私屋カヲルが、初期に少女漫画誌で連載していたギャグ作品。それが、本作「少年三白眼」である。三白眼の主人公、ヒロムはその容貌ゆえに友達ができず、涙する日々。そんなヒロムの学園生活を描いたコメディ作品である。 序盤からして、…

おーえど娘忍者

江戸時代を舞台に、呉服屋の娘が忍者修行に励む、コメディ作品。今でこそ特定ジャンルの大御所になった「私屋カヲル」だが、当時は、面白いのだが雑誌の中で所在の無いギャグ枠を担当していたわけだから、掲載雑誌の問題は非常に重要である。作者らしい下品…

モテキ

ドラマ化したという意味では久保ミツロウの代表作になるのだろうか。 デビュー当時から、女性を描かせるとうまかったが、その本能が掲載誌を変えることにより爆発したような作品。 序盤の勢いはすばらしく、モテキという単語を世に普及しただけの事はある。 …

たまりば

多摩川のそばで昼間から遊んでいる、ニートのようなおっさんと女子高生の出会いを描いた本作。川のそばで一目惚れというと、荒川アンダーザブリッジを思い出してしまうが、フィクション系ではない。ただ、おっさんに一目ぼれする女子高生という、わりとあり…

大東京ビンボー生活マニュアル

近年名作が生まれない、けれども必ず蘇ると思われるジャンル。それが、この貧乏生活ジャンルである。 四畳半のぼろアパートで、何をするわけでもなく、何があるわけでもなく。 ただひたすらに、無為な時間と、少しだけこだわりのある生活がつづく。 お金の観…

防衛漫玉日記

(2012年評) ふと思えば、随分と「桜玉吉」の姿を見かけていない。 鬱病マンガの最高峰が、「幽玄漫玉日記 」だとすれば、本作はその日記シリーズの始まりの作品である。 まだまだ、画風、作風共にエネルギーがあふれており、読者の笑いを取ろうという姿勢…

完全版 水木しげる伝

敬愛する水木御大の半生を綴った大傑作。昨今は、「ゲゲゲの女房」等のブレイクで、水木しげるの名前も十分に世の中に知れ渡る事になったが、一昔前の水木しげるの知名度はやはり低かった。 しかし、売れようと売れまいと水木御大は変わらず。 そんな事を感…

自虐の詩

多くのマンガ読みが、侮って読み始めて、そして必ず泣かされる作品。ちゃぶ台返しばかりする亭主関白のイサオ。 そんなイサオに甲斐甲斐しくつくす嫁の幸江。 そんなどうしようもない日々がただただ続く上巻と、読み始めると最後まで読まずにはいられない怒…

いいなりゴハン

「となりの関くん 」の「森繁拓真」が描くエッセイ作品。 強引な姉、東村アキコの七光りを元に、美味しいお店を食べ歩くという作品。 コンセプトと、姉の威光にすがりたいという編集部の気持ちもわからなくはないが、残念ながらいまひとつである。 というか…

緋色の椅子

夏目友人帳の「緑川ゆき」が描く、ファンタジー作品 貧しい村で育った少女セツと、その幼なじみルカ。 しかし、ある日彼の元には王族の遣いが現れ、彼に王位を継がせるべく王都に連れて行く。 再開を誓った二人が、再び王都で出会った時、予想もしなかった事…

港町猫町

一部のファンに大変愛されている作者「奈々巻かなこ」の描く、猫ファンタジー作品。寂しい女性にだけは猫が人間に見える不思議な港町でつづられる猫と人間の物語。ファンタジーと呼ぶには相応しいのだが、絵や物語に、なかなか独特のクセがあり、好きな人に…

あかく咲く声

彼の声が気になり、告白を決意した主人公「佐和」が目にしたのは、その声を武器にして、警察組織に加勢している、クラスメート「辛島」の姿だった。 辛島の声は、独特の響きを持ち、聞く人をその命令に従わせる不思議な力を持つ。 それ故に、彼は普通の人間…

ビストロ・パ・マルの事件簿

小さなフランス料理店ビストロ・パ・マルに訪れるお客と、ちょっとしたミステリー。そして、それを料理を軸にして解決する物語。 敢え無く全2冊で完結。 物語設定キャラ 悪いところは特に無かったが、ぬきんでてよいところも無かった。 昨今の漫画界は、こ…

男の華園 A10大学男子新体操部

桑田作品最終夜 長らく続いた桑田作品シリーズもしばらくお休みとする。 さて、全ての桑田作品の中で、どれが最高かと問われればやはり本作を挙げない訳にはいかない。 桑田作品中、最も気弱な主人公「麻生」。 小説が好きで大学に入ったら思いっきり小説を…

卓球戦隊ぴんぽん5

桑田作品第三夜 タイトルからしてすでに卓球を真面目に描く気がない事が判明してしまうコメディ作品。 主人公「紅裕次郎」は、スポーツセンスの塊のような男。 しかし、なぜか卓球だけはどうやっても下手。とことん下手。 そんな裕次郎に無理やり部活に誘わ…

おそろしくて言えない

桑田作品第二夜 「桑田乃梨子」の名が、通りはじめた最初の作品が本作ではないだろうか。 心霊現象お手の物の主人公「御堂」と憑依体質だが絶対に霊を信じない「新名」 そんな二人のコンビの学園生活を描く心霊コメディ作品。 中盤で二重人格ヒロインの「御…

青春は薔薇色だ 人生は薔薇色だ

最も好きなマンガ家の一人、「桑田乃梨子」作品シリーズをしばらく忘れていたので、しばらく桑田作品レビューが続く。 制服フェチの女子体育教師森島と、サッカー部の人気者広瀬。 恋愛関係など微塵も発生しなそうな二人の、薔薇色の高校生活を描いたラブコ…

あねさんは委員長

「こなみ翔子」の初期傑作。 クラスの委員長であるヒロインと、そんな彼女に惚れてしまった、彼氏の物語。 ただし、彼氏の父親はヤクザの組長。 少女漫画で学園もので、彼氏がヤクザの息子というのは80年代としては非常に新しかったと記憶している。 最近の…

京アミ!

基本的に好きでないので、萌えエロ系作品はあまり取り上げない方針だが、あまりに馬鹿馬鹿しかった(いい意味で)のでレビュー。 小説化志望で専門学校に入学した主人公が、シナリオライターとして無理やりエロゲー作成に加担させられるという話。 エロ描写…

飯の旨さを描かせれば、「ラズウェル細木」の描写はもはや職人芸である。そして、そんな作者が鰻だけをテーマにして挑んだ連載「う」 確かに日本人は鰻好きだが、それにしても、短編で鰻だけがテーマでよくも4冊も続いたものだ、と呆れてしまう。 そして、…

ケサラン・パサラン

「山岸涼子」の描く風水をテーマにした異色作。主人公のイラストレーター星由良子は、家を建てる事を決意し、希望の場所に土地を手に入れるが、占い師に衝撃の言葉を告げられて。。。 主人公の堂々巡りの思考に若干いらいらさせられるものの、家を建てるとい…

湯の花つばめ

「こなみ詔子」といえば、「あねさんは委員長」だろうか。 しかし、あの作品当時、こなみ詔子が現在のようなスタイリッシュな方向性のマンガ家になるとは予想できなかった。 本作は、そんな二つの時代の中間あたりとなる作品だろう。 美形三兄弟が働く銭湯「…

花吐き乙女

花吐き病片思いをこじらせると、苦しくなって花を吐く。 完治する方法は、ただ一つ。相手と両思いになる事。 さすがは、奇才「松田奈緒子」常人には思いつかない発想である。 この「花を吐く」という表現が、目に見えないはずの恋心の比喩表現になっており、…

1ポンドの福音

食べることが大好きでいつも減量に失敗するボクサーと、その懺悔を聞く教会のシスター。 文字にすると違和感しかない組み合わせだが、天才の手にかかればエンターテイメントとして完成してしまうのだから、恐ろしいものだ。 高橋留美子自体は、マンガの上手…

キャラバン・キッド

「真鍋譲治」といえば、「銀河戦国群雄伝ライ」が代表作だろう。 しかし、若干、冗長であり、27冊読み通すのは疲れる。 それに比べると本作は全5冊で大変読みやすい。 何より、デビュー作「アウトランダーズ 」の良さを活かしながら、ストーリー構成が進…

東京家族

奇才「山崎紗也夏」が描く不思議な家族の物語。 作家「原田壮」が、社会的名声を手にし始めた頃、昔の女性が子供を連れて彼の家を訪れる。 若い頃に彼女に苦労をかけた事を思い出し、彼は償いの意味で、子供を引き取る決心をする。 そして、新しい生活が始ま…

つるた部長はいつも寝不足

とりあえず読んだので書いておくシリーズ。 妄想ばっかりしている女性主人公という視点が売りだったが、如何せん、「妄想」と「マンガ」の相性が悪かった。 読んでいて、「妄想」なのか「現実」なのかが、すぐにわかるパターンと、わからずに読み手が混乱す…