つれづれマンガ日記 改

完結してる漫画をテーマに、なんとなく感想。 レビュー、評論、おすすめ、駄作、名作、etc

2010年代男性系

男子高校生の日常

なんともいえないシュールなギャグを展開してきた本作も、ついに完結である。確かに、女子高生作品ばかりの現代において、男子高校生のどうしようもない馬鹿さ加減に着目した点はよかった。 ただ、全般的にシュールで薄めのギャグが、同時に弱点でもあり、3…

げんしけん 2代目

昨日に続き、げんしけん10巻から21巻までで展開される二代目の物語だが、やはりファーストに比べると、何とも評価が難しい。どうしても二代目は、煮詰まっている感じが高すぎて、「げんしけん」が得意としていた、エンターテイメントの要素が弱い。 あれ…

つるた部長はいつも寝不足

とりあえず読んだので書いておくシリーズ。 妄想ばっかりしている女性主人公という視点が売りだったが、如何せん、「妄想」と「マンガ」の相性が悪かった。 読んでいて、「妄想」なのか「現実」なのかが、すぐにわかるパターンと、わからずに読み手が混乱す…

変身のニュース

(2012年評)ついに発売された。 「夕方までに帰るよ」で、劇的な印象を残した奇才、「宮崎夏次系」の短編集である。 異様 その一言につきる。 まだまだ奔放に作品を作っている段階だろうが、明らかに異端の才能。 レビューはできない。全ての短編が異常だ。…

山賊ダイアリー

いつものように発売即日購入して、いつものように楽しんでいたら、どうも趣が少し違う。特に巻末付近の雰囲気が切なく、山賊ダイアリーに相応しくないまさかの見開き。はい、間違いありません、最終巻でした。物凄く好きなシリーズだっただけに、非常に衝撃…

87CLOCKERS

「のだめカンタービレ 」で売れたからとはいえ、ここまでマニアックな企画が通るものなのか。のだめ以前の「二ノ宮知子」であれば、明らかに描かせてもらえなかったであろう作品。大御所の力恐るべしである。 テーマは「オーバークロック」 意味がわからない…

ほしのうえでめぐる

宇宙につながる宇宙エレベーター「明星」その開発の過程に関わる様々な登場人物を、短編オムニバス形式でまとめた全2冊の作品。 宇宙エレベーター自体はSF心をくすぐる非常に良い設定だったが、いかんせん、登場キャラクターや物語の説明が雑すぎるのは難…

強風記

「カラスヤサトシ」シリーズ ただ、今までの作品と完全に異なり本作は、エッセイマンガではない。 売れない小説家の人生を描いた強風記や、時代劇としてのHOME、意外に上手いまとまりをみせている短編かみなりの3篇を収録した作品集だ。 「強風記」こそ、い…

百万畳ラビリンス

前から気になっていたものの、なかなか読む機会がなかった本作をやっと読了。マンガ総合ランキングを毎年作っているので、滅多に大物を読み逃すことはないのだが、本作はマンガ大賞だけにしか登場しなかった珍しいタイプの作品で、完全にノーマークだった事…

モテないのではないモテたくないのだ!!

カラスヤサトシの学生時代をベースに作られた、半フィクションの物語。テーマはタイトルの通りで中学入学から卒業までの、モテない中学生の心のこじらせ方を描くことに見事に成功していた。 もう少し自虐自伝的な作品かと思っていたので、フィクションとして…

とよ田みのる短編集 CATCH & THROW

大変「とよ田みのる」らしい作品。奇抜な舞台と個性的なキャラクター。それでていて、どことなく泥臭い展開。 舞台が奇抜な為に、色々な作品を描いている様に見えるが、テーマはどれも似ている。そんな短編集だ。 個人的に一番好きだったのは、やはり表題作…

暗殺教室

ネウロの時代はまだ、フロック的な存在に感じられた「松井優征」だが、本作の完結をもって、名実ともに、ジャンプの時代を築いた一人となった。生徒が先生を殺す暗殺者という、キャッチーな導入に始まった本作が、どのような結末を迎えるのか楽しみに読んで…

ものの歩

未だ成功作品の少ない将棋というジャンルで、ジャンプに挑戦した本作だが、今週号で完結。作者「池沢春人」にとっては、初連載作品よりも短命に終わる作品となった。開始当初こそ、そこそこの面白さを維持していた本作だが、結局のところ、キャラクターマン…

magico

恋愛とファンタジーを魔法で絡めた、意欲作。惜しむらくは、あまりにバトル描写が下手だった点か。 少年ジャンプ連載において、この欠点は致命傷だった。 とにかく、バトルが盛り上がらない。かといって、魔法世界ファンタジーをテーマとする以上、このバト…

エニグマ

(2012年評)謎の存在エニグマの力で、学校の中に囚われることになった7人の主人公達の物語。 序盤の学校脱出サスペンス部分はまだ面白かったが、脱出後の物語はかなり強引な展開になり、打ち切りらしい終わり方を見せている。 この手のサスペンス調の作品…

はじまりの竜とおわりの龍

月刊IKKI最後にして最大級の新星、熱筆。 という帯につられて買ってしまったわけだが、最近、過剰な帯に負けている作品が多く、そろそろ帯買いをするのをやめるべきだと感じている。 意味深なタイトルと美麗な表紙に誘われて購入したわけだが、そこそこ…

大漁! まちこ船 戦え! 北極警備隊 三宅乱丈 Extra Works

鬼才「三宅乱丈」の過去の作品だが、こんなものまで、再販されるとは。。。 一昔前なら、古本屋のマニア書籍コーナーで、高値で売られていたような奇書が、普通に再出版されるのだから、マンガ好きにはありがたい世の中になったものである。収録作は2作。「…

虫籠のカガステル

巨大な虫になる奇病「カガステル」を発症した人類の世界を描く、ファンタジー作品。昨今、流行りの謎の設定と、世界の秘密パターンではあるが、キャラクター設定やテンポ・画力等は十分。人気が出て引き伸ばしになってしまう作品と違い、全7冊で完結している…

原作さん

少女漫画連載の四コマギャグの白眉といえば、やはり鬼才「にざかな」のB.B.Jokerをあげたい。 言葉遊びのセンスが天才的で、こんなくだらないネタをこんな可愛らしい絵柄で作るとは、どんな異端の才能かと思わされたが、実際は原作者「にざ」と作画の「かな…

瀬戸内少年野球団

(2012年評)「放課後ウインド・オーケストラ」の宇佐悠一郎の作品ということで手にとって見た。 しかし。。。まぁ残念ながらだ。 原作未読だが、原作の質は高いと思われる。何故なら、あまり極端なドラマが起こらないからだ。 昭和20年からスタートする、淡…

保健室の死神

本作には2つのストーリーがあった。 一つは、保健室の死神と呼ばれる怖い顔の「ハデス先生」が、生徒の心に巣食う「病魔」と闘うシリアスなファンタジーアクション。 もう一つは、登場人物の生徒たちが織り成す、学園コメディ作品としての物語だ。 この手の…

スピリットサークル

スピリットサークルも全6冊でついに完結である。「水上悟志」お得意のファンタジーに、輪廻転生というテーマを加えた不思議な作品。主人公が7つの人生を渡りあるくというそのあまりの構成の難しさから、なかなか連載で追うのは困難な作品だったが、無事完結…

ネルソン・マンデラ

近年まれに見る勿体ない作品である。ネルソン・マンデラこの偉大な人生を歩んだ男のドキュメンタリー。そして、作者は「栄光なき天才たち」の「森田信吾」という事で、これ以上ないほど期待したのだが、正直、がっかりだった。全体の構成がわかりにくい、物…

僕だけがいない街

2016年、2015年と本ブログの総合ランキングに2年連続ランクインしていた有名作品もついに完結。ただ、結果としての評価は非常に難しく、最後まで「SFとサスペンス」つまり、「ファンタジーと現実」の区別がつきにくい作品だった。Amazonのレビューで「面白…

学校の階段

(2012年評)やはりタイトルが惹かれてしまう。 以前も書いたことがあるが、ラノベやアニメの原作付きの作品は、タイトルに関しては明らかにマンガ業界の一歩先を行っている。 絵も綺麗だったし、オビの煽り文もよかった。 「階段部」という部活の設定も秀逸…

セカイのミカタ

(2012年評)第1巻の帯は、「惑星のさみだれ」でまさに人気絶頂を迎えていた水上悟志。 「このアングルを、コマ割りを、画を見よ」 と来たものだから、即座に購入してしまった。 町の裏路地が異世界につながる万住町。その世界で、幼い頃に弟を異世界に失踪…

サッカーの憂鬱

(2012年評) 能田達規といえば「ORANGE」が最高傑作である事は以前ご紹介したが、氏のサッカーマンガ最新刊が本作だ。内容は、サッカーに関わる裏方の秘話を描いたオムニバス。裏方といっても、審判やコーチ等はまだ日のあたる職業の方で、ホペイロ(用具係…

僕はビートルズ

モーニング主催の漫画賞「MANGA OPEN」 マンガ以外にも文章による原作等幅広く受け付ける賞だが、やはりマンガ作品以外の受賞は難しかった。 その中で初の「原作」による大賞受賞作が本作だ。審査員であるかわぐちかいじが惚れ込み作品化に至り、鳴り物入り…

外天楼

(2012年評) 色々うわさになっていたので、石黒正数の短編が苦手な身ながら手に取ってみた。 結論から言うと本作の注意点としては、事前知識を一切入れるべきではないという事だ。 なので、読む気のある方は、この先のレビューは読まないほうがいい。 ちなみ…

冷蔵庫探偵

(2012年評)3巻で完結となってしまった本作。思ったより寿命が短かったというのが、正直な感想である。 ケータリングの仕事をしている主人公レイコは、他人の冷蔵庫の中身から、その人の人生をプロファイリングできる冷蔵庫探偵。 この設定はかなり秀逸だっ…

AKB49〜恋愛禁止条例〜

最初に断わっておくが、まったくもってAKBファンではない。 しかし、本作は近年の少年マンガの中でも、最高峰の一角ともいえるレベルで少年マンガだった。特にラスト間際は泣かされっぱなしだった。連載開始当初、マガジンで見かけた時は、よくあるアイド…

ハナコ@ラバトリー

煩悩寺で好評を博す秋★枝と、独自のギャグマンガ路線を進む、施川ユウキ原作による異色の作品。トイレから離れられない地縛霊の花子さんが、様々な人の人生と触れ合うオカルトコメディー。昔からある「トイレの花子さん」だが、本作のように「トイレ」ならば…

あの日からのマンガ

(2012年評)しりあがり寿と言えば、個人的には「流星課長」がお気に入りである。 「どんな満員電車でも必ず座って帰る伝説の中間管理職」 風刺作品としても単純なギャグ作品としても秀逸だった。 そんな奇才が描いた、大震災以降の日常を描いたマンガ。 震災…

さよならもいわずに

この作品は、本当にレビューに向かない。 なぜなら、心ある人間ならば本作に「面白くない」という烙印を押せないからだ。 作者上野顕太郎の最愛の妻との永遠の離別。 そのどうしようもない現実を作品にする事で、自身の心を昇華しようと試みた作品。 しかし…

響子と父さん

(2011年評)石黒正数は昨今の人気マンガ家の一人だが、個人的には、「それ町」以外の作品、特に短編集への評価が低い。 故に、最近噂になった「外天楼」もまだ怖くて手を出せずにいる。 多分、テーマ性といったものを非常に大事にするタイプの作家なのだろ…

とある飛空士への追憶

メディアミックスの功罪 本作を読んで感じたことは第一にそれだった。 もともと、ライトノベルの原作に関しての噂は聞いていた。大変素晴らしい作品だ、と。 ただ、基本的にはマンガを読むスタンスなので、原作に手を出したことはなかった。 そんな私がこの…

TIME KILLERS

青の祓魔師を連載中の作者「加藤和恵」による初の短編集。 19歳のデビュー作から始まって、エクソシストの原型となった、「深山鶯邸事件」までが収録されているが、一言で言って、テーマがバラバラの短編集である。 同じ作者の短編集なのに、これぐらいバラ…

ブルーカラー・ブルース

絵が上手いわけではないし、コマ割りにセンスがあるわけでもない。ネームが素晴らしいわけでもない。 このタカという作者はやはりまだ素人に毛が生えた程度だ。 けれども、この作品が放つリアリティは本物だ。 現代社会の劣悪な労働環境を、これでもか、とい…

詩人てるゆき

読んだ作品は記録しているので書いておくが、一言で言うと、本作は「虚無」。 とりあえず、あまりにも何も感じなかったので、びっくりして再度読み返したが、やはり何も残らなかった。 こうしてブログに残さなかったら確実に1ヶ月後には記憶の片隅にも残ら…

ネクログ

妖怪奇譚「もっけ」の作者「熊倉隆敏」の描く中華系ホラーファンタジー。 前作で見せつけた圧倒的な健全さとほのぼのさを全て投げ捨てて、ひたすら作者の描きたいものを描いた作品。 その意味で、打ち切りっぽい全4冊の完結も頷けるというもの。 とにもかく…