つれづれマンガ日記 改

完結してる漫画をテーマに、なんとなく感想。 レビュー、評論、おすすめ、駄作、名作、etc

1980年代男性系

さよなら三角

今となっては古参のマンガ家となった「原秀則」の最初のサンデー長期連載作品であり、幼馴染のヒロインと主人公が織り成す典型的なラブコメディ作品。今の作者のレベルからは想像できないほど、絵も内容も稚拙な作品だ。 ただ、その前のデビュー作からすると…

名門!第三野球部

約20年前に連載終了した本作を作者むつ利之は未だに超えられそうにない。 試合に出れない野球部の落ちこぼれ集団二軍以下の三軍。 それが第三野球部。 そんな三軍の選手たちが、努力だけを武器に次第に勝ち上がっていく物語。 友情・努力・勝利 それこそジャ…

コータローまかりとおる!

最後のシリーズが連載中断となり、 早十数年が経過してしまった為、昨今のマガジン読者には、未読の方も多いかもしれない。 しかし、本作「コータローまかりとおる!」は、マガジン史上において外せない名作である。 全59冊は、なかなかの時間を要する大作…

バリバリ伝説

個人的に、バイクや車にはあまり興味はない。 しかし「バリバリ伝説」は別だ。主人公「巨摩郡」の操るバイクほど躍動感あふれる描写はマンガ史においても稀有だろう。 マンガはアニメに比べて、当然ながら動きに弱い。所詮は紙の上の世界なのだから、当たり…

童夢

大友克洋の才能をまざまざと見せ付けられる作品。 昨今の、映像界における氏の評価は別として、80年代における本作の衝撃は異様だった。 2000年代以降急増する事になる、リアル嗜好の作品の多くが、文字で薀蓄を語ることで作品の質を高めているのは、残念な…

妖怪学園

今でこそ「妖怪」は水木御大の活躍により、マンガと相性の良い素材になったが、昔はそれほど「妖怪」のマンガは多くなかった。実際問題、日本の伝承から妖怪に姿かたちを与えてしまったのが水木しげるなわけだから、それらのキャラクターが別の作者のマンガ…

少年雀鬼-東-

天才ギャグマンガ家故中島徹氏が残した初期の傑作。 麻雀ギャグマンガと言えば、「片山まさゆき」が有名だが、本作は、名前こそ知られていないかもしれないが、その遊びっぷりで麻雀マンガ史に残る傑作。 麻雀で遊んだマイナー漫画としては、この作品と「ぶ…

キスより簡単

(2012年評)石坂啓は、これだけ面白いマンガが作れるのに、どうしてマンガ家を廃業しているのだろうか。 そんな無念を感じずにはいられない。 本作は、女性から見た恋愛、SEX、結婚といった大きな問題に対して正面から闘っている大傑作だ。 主人公「まあこ」…

風のシルフィード

本作は、リアル嗜好の強くなった現代においては、残念ながら評価の難しい作品である。 しかしながら、オグリキャップ等の活躍による競馬ブーム発端の時代に、少年マガジンというメジャー誌の一角で、今まで日の目を見なかった競馬というジャンルが、長期連載…

キャプテン翼

80年代ジャンプ作品第二弾。 今となってはキャプテン翼は、評価されない作品かもしれない。 似たような顔のキャラクター。マンガ的としか呼べない表現のサッカー。お決まりの展開。 しかし、当時80年代においては、キャプテン翼はマンガの王道だった。 なに…

キン肉マン

「やったぜーっ! とうとう念願かなって、キン肉マンが単行本になったぞー!! もうベストセラーまちがいなし! そうなれば本だけでなく、テレビ化…い、いや映画化だって夢ではないし、町では、キン肉マンの人形やお菓子だって売り出され子どもたちは、それらを…

宇宙家族カールビンソン

あさりよしとお その不思議な作風と、独特のストーリー語りは、様々なマンガが乱立する現代においても、全く埋もれることのない正にオリジナリティと呼ぶに相応しい才能を持つマンガ家である。 そのあさり作品の代表作と言えば、やはり本作カールビンソンを…

機動警察パトレイバー

連載開始自体は非常に古いが、いまだに「ゆうきまさみ」の越えられない代表作が本作だろう。レイバーと呼ばれるロボットが発展する近未来の東京で、東京の治安を守る為に作られたパトロール用レイバー=パトレイバーの活躍とそれに関わる警察組織「特車二課…

マリオネット師

主人公は九頭見 灯 16歳マリオネットを連れた天才スリ師 作者「小山田いく」の、代表作と称してよいのではないだろうか。 子供を喜ばす「マリオネット」と、大人の財布を除く「スリ」という組み合わせは、当初の想定以上に幅広く人間ドラマを展開できる、秀…

仮面ボクサー

島本和彦といえば、やはり名実共に「逆境ナイン 」だろう。しかし、あまり知られていないが、本作「仮面ボクサー」もかなり面白い。 世界征服を企む謎の組織の陰謀により、カマキリボクサー、コブラボクサーといったふざけた覆面ボクサー達が、日本のボクシ…

県立海空高校野球部員山下たろーくん

(2012年評)80年代ジャンプマンガを懐かしんで。 80年代のジャンプのマンガといえばこの雰囲気だろう。 無論、作品の絵柄によって多少の泥臭さの違いはあり、その中でも、最も泥臭かったのが本作だが、 「努力」「友情」「勝利」 の3種の神器に変わりは無…

タッチ

もはや説明不要。あだち充作品の中で最も成功したのが、この「タッチ」だろう。 以後、あだち充は何度か野球マンガに挑戦しているが、残念ながら本作を超えれたとは感じられない。 今読み返してみても、色あせない感動が残る傑作だ。 しかし、残念な点もある…

DRAGON BALL

本作もわざわざ説明不要の大傑作。いや、売上だけで言えば世界最高の作品だろう。 ただし、本作はその評価において、少し特徴的な作品と言わざるを得ない。 それは、誰しもがマンガをある程度読むと、 「DRAGON BALL」が面白いとか言ってるやつはマンガをわ…

めぞん一刻

高橋留美子お得意の奇抜なキャラクターが住まうアパート「一刻館」を舞台に展開する浪人生と管理人さんの恋愛物語。 夫と死別した未亡人という設定は、斬新さも素晴らしいが、それ以上に、この難題だらけの設定を使いこなした点を作者の天才性を高く評価した…

キャッツ・アイ

「北条司」のデビュー作にして出世作。連載開始から既に30数年が経過したにも関わらず、未だにその名を知られている数少ない作品の一つである。その偉大さを裏付けている要因の一つは、やはり緻密な画力だろう。現在のマンガは、純粋な画力という側面にお…

アドルフに告ぐ

手塚治虫後期の代表作として、語られる本作。その称号に相応しい、重厚で緻密に設計された大人のためのファンタジー作品である。タイトルに描かれているように、物語の中心はアドルフ・ヒトラーのいた時代。この時代に運命を狂わされた、3人のドイツ人の物…

THE MOMOTAROH

本作を読んだとき、作者「にわのまこと」は天才だと思った。 次作「リベロの武田」を読んだとき、その確信は若干揺らいだ。 真島くんを読む頃には、にわのまことは天才ではなかった、と思い知らされた。 大変悲しい思い出である。 プロレスという難しいジャ…

遥かなる甲子園

マンガというジャンルが、子供の娯楽作品からどこまで広がっていくのか。その発展の一翼を担ったといえるのが本作だ。 この作品のテーマは障碍者である。 耳が聞こえない「ろう学校」の高校生たちが、自分の人生の生きがいとして野球を選択する。けれども、…

ネオ・ファウスト

ゲーテのファウストに3度取り組んだ手塚治虫の最期の作品。そして、大変残念なことに未完の遺作。 孤独な学者一ノ関教授は、人生の真理を探り当てるために悪魔と契約を交わす。あの有名なセリフ「時よ止まれおまえは美しい」と言った瞬間に、魂を悪魔に引き…

スローニン

青春作品の王者、「吉田聡」が描く大傑作。 著作の中では知名度は低いかもしれないが、個人的には1,2を争う名作と捉えている。 過去、甲子園決勝戦でエラーを犯したトラウマを引きずる浪人学生「ラッキュー」。 そんなラッキューの前に突如現れた謎の大男…

究極超人あーる

「光画部」 この一種独特な響きの単語にピンと来る読者も、少なくなったのかもしれないが、私の記憶する限りでは80年代オタクの代名詞ともいえる作品が本作だ。 写真部ではなく光画部というオタクらしいこだわりといい、長髪に黒ぶちメガネをつけた鳥坂セ…

宇宙英雄物語

SF落日の80年代後半に颯爽と現れた、スペースオペラの傑作。 それが、本作「宇宙英雄物語」だ。 異世界の宇宙を救った英雄ロジャーの孫、という設定の主人公「護堂十字」は、最初は一介の高校生。しかし、宇宙英雄に憧れる彼は、ロジャーの遺産を引き継ぎ…

天―天和通りの快男児

今でこそギャンブル系漫画を書かせたら最高峰の存在である福本伸行だが、このころはまだそれほどの才能を見せてはいなかった。特に1、2巻は今よりもさらに絵も酷く、得意の知的な仕掛けもとても褒められた内容ではない。 けれどもこの作品には目を通してお…

死神くん

人の魂を管理する死神。 本来であれば、冷酷に人間の寿命を司る存在であるべき死神が、もし非常に人間味あふれるキャラクターだったとしたら? そんな設定のもとに描かれた数々のヒューマンドラマは、今なお色褪せることなき名作である。個人的には人生ラー…

うる星やつら

高橋留美子の名声を決定的にしたもはや説明不要の不動の名作。 「世界で一番女好き」な主人公諸星あたるの設定は斬新すぎて、以後誰もが真似をする事ができないタイプのキャラクターとして確立された。 そして、そんなどうしようもないあたるに何故だか惚れ…