つれづれマンガ日記 改

完結してる漫画をテーマに、なんとなく感想。 レビュー、評論、おすすめ、駄作、名作、etc

弟の夫

ゲイマンガ界の巨匠「田亀源五郎が初めて一般誌で
連載を持つことになって話題となった本作。

カナダから突然やってきた外国人男性は、
弟の「夫」だった。

男同士の結婚というカルチャーを
上手く消化できない主人公と、
何の偏見もなく彼に接する
小さな娘の2人のキャラクターを通して、
同性愛に対する世界を描いた本作だが、
「弟の夫」という、
その鮮烈なタイトルには、やはり巨匠の底力を見た。

ただ、初期の斬新な面白さと比べると、
しっとりと全4冊で終わってしまったのは少し残念。

長さは丁度良かったのだが、もう少しだけ
同性愛の世界の巨匠だけが知っている
目の覚めるような真実を描いてくれたら、
不朽の名作だっただろう。

ただ、優しく描かれている世界観の作品なので、
興味のある方は是非手に取ってほしい。

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榎本俊二のカリスマ育児

さすがに「榎本俊二」である。

昨今、世の中にあふれている
マンガ家の育児エッセイマンガとは一線を画している。

これだけシュールに自分の子供を描けるのは、
ギャグマンガ家が最も得意とする、
客観視の力が大きいのだろう。


また、父親という観点で育児を眺めている点も、
そのシュールさを深めている。


ただ、読んでいると
想像以上に育児には介入しているようで、
それならもう少し作品が主観的な
育児エッセイになって良さそうなのだが、
淡々とした雰囲気で続くのだからさすがだ。


その意味で本作はよくある育児エッセイ系マンガではない。


自分の家族をマンガのキャラクターに置き換えた、
育児をテーマにしたマンガなのである。流石だ。

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まじめだけど、したいんです!

 

 非常に珍しくWebコミックの作品。

真面目な高校生の主人公二人と、
性への関心を描いた作品だが、
第一話を試し読みしたらついつい全部読まされてしまったので、
作者「嘉村朗」の腕前は確かである。

性的な描写が含まれているが、
内容的には正統派少女マンガの要素も強く、
Webコミックにしておくには勿体ない作品。

大手の少女雑誌で連載させても、
このレベルなら間違いなく売れるだろう。

まぁ、Kindle等の方が印税率が高いので、
もはや、大手系列の雑誌に載る意味は
ないのかもしれないが。

完結していない作品だが、
一話試し読んでしまったら、
きっと最後まで気になって読んでしまう作品だろう。