つれづれマンガ日記 改

マンガをテーマに、なんとなく感想。レビュー、おすすめ、名作、駄作、etc

いちえふ

やはりマンガ読みとして「いちえふ」はオススメしておきたい。


福島原発内部に潜入し、内部の労働事情を描いた本作は、
マンガとしてもそこそこ面白い。
ただ、それよりもやはりこのテーマが連載されて、
単行本になっているというマンガ業界の懐の広さに感動する。

そしてそれ以上に、この非常に扱いの難しい
テーマを連載することにした「モーニング」という雑誌に
賞賛の言葉を贈りたい。


思えば、週刊少年ジャンプ少年マンガを支え、
ヤングジャンプやスピリッツが
青年マンガを連載していたころ、
モーニングだけが、大人マンガの地平線を切り開いていたのだ。


そして、今回もまたモーニングがマンガ世界の可能性を広げたのだ。
そんな事をふと思わされた。


何はともあれ良質のドキュメントが
マンガで読めて嬉しい限りである。

本作自体は一旦、第一部完結状態になっているが、
作者「竜田一人」がまた現場に入って
続編が描かれる日が待ち遠しい。

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