つれづれマンガ日記 改

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ヨイコノミライ 完全版

今でこそベテランになりつつある、
作者「きづきあきら」+「サトウナンキ」
の夫婦コンビだが、
その名を高めたのは、やはり本作からだろう。

漫画サークル系マンガが人気を博しはじめた、
2000年代にWeb系雑誌に颯爽と登場し、
ダークな視点のオタクマンガを提供した本作。

完結前に雑誌倒産で未完になるも、
続編が熱望された結果、
120頁の物語が追加されて完結した、
いわくつきの作品である。

高校のサークルを舞台にした、
口だけは達者で、何も他人に影響を与える
魅力を持ち合わせないオタク達の集団が、
一人の女性の登場で
内部崩壊していくというあらすじ。

特にラストは印象的で、
読後数年が経過していたが、
最後のシーンだけは記憶に残っていた。

作者は以後、
類似した傾向のトラウマ物語を色々と描いているが、
やはり、原点を知るなら本作だろう。

大人になりきれていない本物のオタクが読むには、
痛すぎるかもしれない作品なので注意が必要である。

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