相変わらずマンガ読み泣かせの作者、
それが「志村貴子」である。
何か物凄く深いテーマ性や
物語があるわけではなく、
淡々と男と女や少年と少女や
場合によっては少年と少年の
恋愛やSEXを描く本作。
シリーズで続く短編もあれば
単品で終わる話もあり、
テーマも内容もばらばらに関わらず、
デビュー当初から変わらぬ
圧倒的な画力と、
存在感のあるキャラクター描写で、
あっという間に物語を創って
ページを埋め尽くしてしまう。
読み終わって何かが
残るような残らないような、
でも読んでいる間は確実に面白い。
相変わらずのそんな作品である。